三井化学 CAREER recruiting

INTERVIEW

社員対談

研究開発

車メーカーとのパイプ役となり次世代の樹脂部品開発をリード

上司 荒井【モビリティデベロップメントセンター グループリーダー】大手自動車メーカーの設計部門に25年間勤務後、2017年4月に発足したモビリティデペロップメントセンターを統括する人材として三井化学入社。現在同センターのグループリーダーを務める。
部下 染谷 【モビリティデベロップメントセンター スタッフ】アウトソーシング会社の一員として自動車メーカーで15年間設計業務を行う。2017年9月三井化学に入社し、荒井のもとで自動車の最軽量樹脂部品開発に取り組む。

実務を担う染谷が入社し、
樹脂部品設計体制が整う

上司
染谷さんが転職を考えたきっかけは何ですか?
部下
前職は技術系アウトソーシング会社の社員で、自動車メーカーや部品メーカーに派遣されて自動車のボデーなどの設計をしていました。しかし、業績を上げるためにいろいろな分野の仕事を受けるようになり、自動車設計以外の業務ばかりになっていくことに…。そうした中、改めて「自分が本来やりたいのは何か」を考えたところ、それは「自動車設計」だったので、転職を考えました。
上司
なるほど。ただ、自動車業界とは全く異なる業界の三井化学を選んだ理由は何ですか?
部下
当初は自動車業界での転職活動をしていて、三井化学は候補にすら挙げていませんでした。ただ、知人が「染谷さんにぴったりの会社があるよ」と三井化学を紹介してくれて、軽い気持ちで面接に行ったところ、三井化学が今後、「自動車」「設計」の研究にも注力していくという意志がひしひしと伝わってきました。また、三井化学のホームページを見ると重点領域としてモビリティが第一に掲げられていたので、ここでやってみるのも面白いのではないかと思うようになったのです。
上司
転職するに当たって不安はあったと思うけど、それはどうやって解消されたのだろう?
部下
やはり荒井さんの存在が大きかったですね。最初、化学メーカーってフラスコ振っているようなイメージで、自分とは別世界だと思っていましたが、面接で荒井さんと初めて話したときに「三井化学にも車に詳しい人がいるのだ」と驚きました。荒井さんと業界特有の話で盛り上がる中で、この人の下でならやっていけるのではと思うようになりました。
上司
自動車業界出身の染谷さんが来てくれてからは、私がやりたいこと、やるべきことを即座に理解し、具現化してくれるので非常に助かっています。

川下(設計)から川上(素材)へ
立ち位置の変化が成長につながる

上司
入社して約1年ですが自分が成長したと感じるはどんなところでしょうか?
部下
以前も樹脂部品の設計を担当したことはありましたが、詳細設計は部品メーカーにおまかせしていたので樹脂についてはそれほど詳しくはなかったです。しかし、三井化学に入社してからは樹脂材料についての知識がかなり増えたかと思っています。
上司
2017年4月にできたばかりの部署で、スタッフ受け入れのための教育制度もなかったので、染谷さんの入社に合わせて新たな研修プログラムをスタートしました。これまで染谷さんはアンダーボデーの設計が多かったので、樹脂化された部品が多く用いられるアッパーボデー領域についても学んでほしいと思ったからです。
部下
まずは、みんなで一緒にいろいろな自動車部品を工具で分解したり、組み立てたりという内容からのスタートでしたが、荒井さんを含めて4名のこじんまりした部署なので楽しみながら進められ、良い勉強になりました。
上司
この部署は、樹脂材料の研究を行う他部署とのやりとりも多いけど、それも良い勉強の場になっているかもしれないですね。
部下
質問すればみなさん丁寧に教えてくださるので、樹脂材料に関する専門知識を深められますね。自分の立ち位置が設計という川下から素材という川上へ一気に上ったため、ついていくのに必死ですが、その分自らの成長につながったと考えています。

車メーカーに対して試作提案を行い
樹脂材料の用途拡大を目指す

上司
今後の目標を聞かせてください。
部下
前職で培った設計技術を活かして自動車メーカーや部品メーカーとのパイプ役として、より強固な信頼関係構築に貢献したいと考えています。
上司
そうですね。モビリティデベロップメントセンターのミッションは、自動車部品の開発を通じて、三井化学の樹脂材料を拡販することで、そのために社内及び社外の両方に向けた活動を行うことが求められています。まず社内の樹脂材料の研究者に向けては、今、自動車業界にはこのようなトレンドがあり、どのような材料が求められているかを伝え、新たな材料開発も促していきたいと思います。また、社外の自動車メーカーや部品メーカーに向けては、私たちの部署で作った試作品を活用しながら樹脂材料の提案を行きたいと考えています。
部下
いくら高性能の樹脂材料を開発しても、それらを自動車部品として製品化するうえでは、自動車の構造や仕組みを十分に分かっていなければなりません。そういう点では私たち自動車業界出身者に求められるものは大きいと考えています。
上司
自動車メーカーや部品メーカーへの提案はこれから本格的に行っていく計画です。そうした活動を継続していけば、今後メーカー側で樹脂材料を使って新たな部品を作るという話が持ち上がった際には三井化学に声をかけてくれるようになると思います。
部下
今後とも樹脂材料の知識を深めると共に、金型を使った試作品づくりの技術を磨いていくことはますます重要になってくると思いますね。

トレンドを生み出す可能性もある
設計者にチャンスの多い環境

上司
染谷さんはどんな即戦力採用の方と今後働いてみたいですか?
部下
まず、現時点では三井化学で自動車設計ができることが認知されていないので、そのことを転職希望者に知ってほしいと思います。そのうえで、もし一緒に働く機会があれば、「情熱」「こだわり」を持った人に来て欲しいですね。業務の間に技術論に花を咲かすことができれば、職場も盛り上がっていくのではないでしょうか。
上司
即戦力人材ということになると、どうしても自動車業界で設計やものづくりをされていた方に対象者は絞られるかもしれません。実はそうしたみなさんにとって、私たちの部署は自動車メーカーや部品メーカーよりチャンスは多いのではないか、と考えています。今、自動車メーカーでは、金型一つ作るのでも承諾を得るのは大変ですが、三井化学ではグループ会社に金型メーカーがあり、試作品づくりもしやすい環境になっています。また、私たちの部署は特に出来て間もない組織なので、アイデアが通りやすく、やりたいことも実現しやすいと思います。
部下
今、自動車業界では、EV(電気自動車)、自動運転がトレンドとなり、その流れの中でボデーの軽量化は最大のテーマとなっているので、今後とも樹脂材料への需要が高まると思われます。そうした中、この部署から提案した樹脂製の自動車部品が世の中を変えるような存在になる可能性だってあるのです。
上司
将来のトレンドを予測し、自動車メーカー、部品メーカーの一歩先を行く提案を行い、一緒に新しい技術開発を目指しましょう。
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    本革製で巻物のような形状に一目惚れして購入しました。これはCraft Design Technology社製のレザーシリーズの一品で、パスケース、名刺入れも保有しています。最近では、趣味が高じて自分でもオリジナルのレザークラフト造りをするようになっています。

    染谷