2001年4月3日 三井化学株式会社 社長 中西宏幸
2001年度入社式社長挨拶(要旨)
入社おめでとう。 我が国の経済は米国経済の急減速、アジア各国の経済成長の鈍化、原燃料の高騰、株式市場の低迷など厳しい状況が続く中、グローバル競争を勝ち抜くために未曾有の大変革の真っ只中にある。100年前の20世紀の初めも金融恐慌前夜の景気低迷により産業の再編が進んだが、昨今の変革は世界的な規模で進行し、100年前のものを遙かに凌駕している。 一方、この100年間の化学技術の進歩は目ざましいものがある。今世紀最初の三井化学社員となった皆さんには、100年後に大いなる夢を描いていただきたい。 当社は、世界の市場において存在感のある「21世紀のグローバル・リーダー」を目指し邁進している。その大きなステップとして、2003年10月に住友化学と全面的に事業統合することを決断したが、それまでの間に我々が「強い三井化学」となり、住友化学との強者連合を実現させなければならない。皆さんには「強い三井化学」を創り上げるための若き人材として期待がかかっており、思う存分実力を発揮していただきたい。 また、人生の先輩として次の二つのことをお願いしたい。 (1)常に目標を持ち、それを達成しようとする意欲と強い意志を持って欲しい。これが、人間を磨く、持続的なドライビングフォースとなる。 (2)自分の健康は自分で管理し、守るという姿勢で、健康管理に十分配慮していただきたい。 最後に、皆さんが、三井化学において立派な、21世紀をリードする人材として活躍されんことを期待する。
以 上
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