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2002年1月7日

三井化学株式会社
社長 中西宏幸

2002年社長年頭挨拶(要旨)

 明けましておめでとう。
 昨年は、年初から原料価格が高止まりしたことに加え、春頃からIT産業を中心とする米国経済が低迷に転じ、事業環境はきわめて厳しい状況で推移した。 さらに9月に同時多発テロに追い打ちをかけられ、今や世界経済は同時不況の真っ只中にある。こうした事態は、過去10年間に経験したことのないものであり、 21世紀は波乱に満ちたスタートとなった。
 当社は、発足以来「世界の市場で存在感のある総合化学企業」、すなわち「強い三井化学」を目指して邁進してきた。2001年度から3ヶ年の中期経営計画では、 「さらなる拡大・成長」、「連結経営体制の構築」、「環境、安全、品質の確保」の3つをキーワードに着実に諸施策を進めている。
 現在の厳しい不況は目下のところトンネルの出口が見えず、少なくとも本年一杯はこの状態が続くものと予想される。こうした状況下では、次に来る経済回復の波に乗っていけるよう、 徹底的に自分を鍛え、体力を蓄えていくことが肝要だ。そのため、聖域のない業務改革の推進を通して変革を進めていく。まず、部門長の責任/権限をより強化すること等により、 意思決定のスピードアップを図る。次に、管理会計と財務会計を一致させる方向で会計制度の見直しを行い、経営情報のタイムリーな対外発信に役立てる。更に、連結経営の強化のため、 各関係会社の使命の明確化と必要な機能の強化を進める。また、仕事/情報、製品/中間製品、原材料/資機材/予備品、資金/資産等、ビジネスプロセスのいたるところに溜まっている あらゆるインベントリー(在庫)の削減に取り組むことで、意思決定のスピードアップ、スピーディーなアクションに努めていく。こうしたことが、住友化学との事業統合に向けて基礎体力を養い、 競争力を高めていく源泉になる。
 厳しい状況で新年を迎えたが、「強い三井化学」の構築に向けて、強い意志と信念、将来への明るい希望を持って共に歩んでいこう。

以 上



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