2005/6/16

各 位

イラン/MHPC社向け高密度ポリエチレン製造プラントの受注・契約調印

三井造船株式会社

三井化学株式会社

 三井造船株式会社(社長:元山 登雄)は、三井化学株式会社(社長:中西 宏幸)と共同で、イランのMehr Petrochemical Company Ltd(*)(略称:MHPC/社長:Mr.Manouchehrian)より、高密度ポリエチレン製造プラントの建設を受注し、6月15日に契約を調印しました。
 
(*)MHPC:National Petrochemical Company (イラン国営石油化学公社、略称:NPC)と、タイのCementhai Chemicals Co., Ltd(略称:CCC)、タイのNational Petrochemical Public Company(タイ国営石油化学公社、略称:NPCT)、及び伊藤忠商事株式会社とがイランで設立した合弁会社。
      
   [契約の内容]     
1. 受注プラント 高密度ポリエチレン(**)製造プラント 年産30万トン
(**)高密度ポリエチレン:包装材料、パイプ及び日用雑貨等の素材として利用される樹脂
     
2. 建設地 イラン国 アサリューエ地区
     
3. プロセス 三井化学保有の高密度ポリエチレン製造技術
     
4. 契約締結日 2005年 6月15日
     
5. 着工 2006年 2月(予定)
     
6. 完工 2008年 第1四半期(予定)

 今回の受注は、高品質製品の製造に適し、MHPC社に出資するNPC、CCC、NPCTを初めとする世界各国に多くの技術供与実績を誇る三井化学の高密度ポリエチレン製造技術(CX技術)と、三井造船のポリオレフィンプラント建設に関わる数多くの実績や設計・調達・マネージメント能力が高く評価されたものであります。これにより、三井造船にとって、NPCグループとの、フルターンキーベース(***)の契約は、昨年7月の高密度ポリエチレン製造プラント、今年2月のエチレングリコール製造プラントに続き3件目となり、高密度ポリエチレン製造プラント建設の受注は、全世界で26件目となります。また、三井化学としての、CX技術供与は42系列目で、当該技術の世界合計生産能力は年産480万トン超となり、その存在感がさらに増すこととなります。

 (***)フルターンキーベース:製造プラントの設計、機材調達、建設、試運転まで全て行った後に引渡しを行う契約形態。

 プロジェクト遂行にあたって、三井化学は技術を供与し、三井造船は製造プラントの基本設計、機材の調達及び製造プラントの建設指導を行います。なお、三井造船はイラン国内の大手建設会社であるRehabilitation & Maintenance of Petrochemical Co., (略称:RAMPCO)とコンソーシアムを形成し、RAMPCO社に対し、イラン国内の機材調達及び製造プラント建設工事を担当させます。

 なお、本プロジェクトには、国際協力銀行による輸出金融の適用と日本貿易保険の貿易保険の付保を予定しています。

 両社は、今後とも全世界をターゲットに、更なる高密度ポリエチレンプラントの受注獲得に向けてそれぞれ積極的に活動を展開してまいります。

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