2005/10/13

各 位

下関三井化学 バイオマスボイラー営業運転開始及び
(財)クリーン・ジャパン・センター会長賞の受賞について

三井化学株式会社

    

 当社(社長:藤吉 建二)グループは、「環境・安全・品質の確保」を中期経営計画の基本戦略の1つとしており、環境問題には積極的に取り組んでおります。今般、当社の100%子会社である下関三井化学株式会社(以下SMCI、社長:赤堀 浩之)において、バイオマスボイラーの営業運転を開始し、また、財団法人クリーン・ジャパン・センター会長賞を受賞いたしました。

1.バイオマスボイラー営業運転開始について
SMCIで使用する蒸気は、主に複数の重油ボイラーで生産しています。今般、その一部を停止し、ESCO事業(*1)者との提携により同社工場内に設置したバイオマスボイラーから生産される蒸気の使用を開始しました。これに伴い、重油の使用量を大幅に削減することにより、化石燃料由来の温室効果ガス排出量を約45%削減できる見込みです。

<バイオマスボイラーの概要>

1. 設備設置場所 : 下関三井化学株式会社内(山口県下関市)
2. 燃料 : 建築廃材などの木屑
3. 温室効果ガス削減量 : 4.7万トン・CO2/年
(10.4万トン/年→5.7万トン/年へ約45%削減)
4. 営業運転開始時期 : 2005年 10月
5. ESCO事業者 : エナジーメイト株式会社
*1 ESCO(Energy Service Company)事業:省エネルギーの技術、経験を有する者が、設備、技術、人材、資金などをトータルに提供して省エネルギー設備を設置し、そこから生産されるエネルギーを販売することで顧客のエネルギー効率改善に寄与する事業形態。

2.(財)クリーン・ジャパン・センター会長賞の受賞について
SMCIは、3年前から実施している廃棄物の回収・リサイクル事業(WARM事業:Waste Acid Recycle and Mud Recycle)に関して、経済産業省の外郭団体である、財団法人クリーン・ジャパン・センター(以下CJC)から、本年度の資源循環技術・システム表彰に係るCJC会長賞を受賞いたしました。この事業は、同社が燐系製品(精製燐酸、各種燐酸塩)事業用に保有する日本で有数の耐酸性能を有する製造設備を活かし、主にエレクトロニクス産業から廃液として排出される、フッ酸、硫酸、燐酸及び汚泥として排出されるフッ化カルシウム等の廃棄物を、精製燐酸やその誘導品の原料として再利用するものであります。特に廃液は、強酸性のため非常に処理が難しく、これまでは、中和の後、汚泥廃棄物として埋立等の処分しかできなかったものであります。

本件に関するお問合せ先

         

<下関三井化学の概要の概要>

1. 商号 下関三井化学株式会社
2. 事業目的 燐系製品(精製燐酸、各種燐酸塩)、肥料(ホルムチッソ、ヨーゲン)の製造、販売
3. 本社所在地 山口県下関市
4. 事業所 工場:本社所在地に同じ
営業所:東京、大阪、下関
5. 設立 2000年9月(三井化学株式会社下関工場を子会社化)
6. 資本金 40億円(三井化学100%出資)
7. 社長 赤堀浩之
8. 従業員数 140名
9. 売上高 130億円(2004年度)


<エナジーメイトの概要>

1. 商号 エナジーメイト株式会社
2. 事業目的 @民生用オンサイトエネルギーの一括サービス
A民生用コージェネレーション及び発電システムの販売
Bその他コンサルティング、代行など関連事業
3. 本社所在地 大阪市中央区
4. 設立 2001年6月
5. 資本金 1億円(出資者:株式会社タクマ、小田合繊工業株式会社)
6. 社長 遠藤憲雄
7. 売上高 10億円(2004年度)


<財団法人クリーン・ジャパン・センターの概要>

1. 事業内容 再資源化技術開発、リサイクル技術等に関する調査研究、リサイクル情報の提供、普及、啓発活動等
2. 設立 1975年
3. その他 経済産業省、日本商工会議所、経済団体連合会等をはじめとする官民一体のもとに設立されたリサイクル推進のナショナルセンター