2006/4/25

各 位

2007年『三井化学 触媒科学賞』の募集、および
「三井化学 第3回触媒科学国際シンポジウム」(MICS2007)の開催について

三井化学株式会社

 当社(社長:藤吉建二)は、今般、2007年『三井化学 触媒科学賞』、および『三井化学 触媒科学奨励賞』について、本年5月より募集を開始いたしますのでお知らせします。
 また、2007年3月に「三井化学 第3回触媒科学国際シンポジウム」(MICS2007)を開催しますので、あわせてお知らせします。

1.『三井化学 触媒科学賞』の募集
   『三井化学 触媒科学賞』、および『三井化学 触媒科学奨励賞』は、化学および化学産業の持続的発展に寄与する目的で2004年に制定し、触媒科学の分野で特に優れた研究業績をあげた研究者を表彰するものです。2005年3月に第1回目の表彰を行い、今回が2回目の募集となります。詳細は別紙をご参照ください。
 
2.「三井化学 第3回触媒科学国際シンポジウム(MICS2007)」の開催
   「三井化学 第3回触媒科学国際シンポジウム」(MICS2007)は、高機能材料・物質の創出を通して豊かな社会の発展に寄与する触媒科学について、世界中の研究者の交流の場と、新たな知の創造の場を提供することを目的としており、2007年3月14、15日の2日間にわたって開催いたします。基調講演は、ノーベル化学賞受賞者であるLehn教授(仏、ルイ・パスツール大学)およびGrubbs教授(米、カリフォルニア工科大学)の予定です。
 なお、『三井化学 触媒科学賞』、および『三井化学 触媒科学奨励賞』受賞者の表彰式および記念講演は、MICS2007において行います。

 当社は、オレフィン重合触媒を中心に触媒科学の分野で主導的な役割を担っています。高機能材料・物質の創出を通して豊かな社会の発展に寄与する触媒科学について、長年にわたり培ってきた科学のネットワークを活用しながら、最先端の触媒開発に取り組んでいく所存です。

別紙:
 ・2007年『三井化学 触媒科学賞』および『三井化学 触媒科学奨励賞』の募集概要
 ・「三井化学 第3回触媒科学国際シンポジウム」(MICS2007)の概要

本件に関するお問合せ先

別 紙

2007年『三井化学 触媒科学賞』および『三井化学 触媒科学奨励賞』の募集概要
 
1.『三井化学 触媒科学賞』
 (1)研究分野 : 重合触媒、精密合成触媒、環境保護に寄与する触媒等の触媒科学の分野
 (2)対象者 : 上記の分野で、特に優れた研究業績をあげた大学、あるいは公的研究機関に属する45歳以下(2006年4月1日時点)の研究者1名以内
 (3)賞品・副賞 : 記念楯、副賞賞金500万円
 
2.『三井化学 触媒科学奨励賞』
 (1)研究分野 : :『三井化学 触媒科学賞』に同じ
 (2)対象者 : 上記の分野で、特に独創的な研究業績をあげた大学、あるいは公的研究機関に属する35歳以下(2006年4月1日時点)の若手研究者2名以内
 (3)賞品・副賞 : 記念楯、副賞賞金100万円
* 応募者は、1.『三井化学 触媒科学賞』、2.『三井化学 触媒科学奨励賞』のどちらかを選択してご応募ください。
* 応募方法を含め、詳細は、当社ホームページ(http://www.mitsui-chem.co.jp/)をご参照いただくか、『三井化学 触媒科学賞』選考委員会事務局(E-mail: MCI-AWARD@mitsui-chem.co.jp)まで、お問い合せ下さい。
* 受賞者の発表は、2007年1月に、当社ホームページ、新聞、専門誌等を通して行う予定です。
  
  
<ご参考:2005年の第1回目受賞者>
・『三井化学 触媒科学賞』
 当初は対象を1名としておりましたが、最終的には2名を受賞者として選考させていただきました。
氏名 エリック・N・ジェイコブセン 氏
(Eric N. Jacobsen)
小林 修 氏
所属 ハーバード大学(米) 教授 東京大学 教授
業績 不斉酸化・加水分解・炭素−炭素結合生成反応に向けた不斉触媒の開発 環境調和型有機合成を指向した新触媒の開発
・『三井化学 触媒科学奨励賞』
氏名 桑野 良一 氏 伊丹 健一郎 氏
所属 九州大学 助教授 名古屋大学 助教授
業績 新規不斉触媒と遷移金属反応の開発 着脱可能な配位性制御基を用いた新合成方法論の開拓
  
  
「三井化学 第3回触媒科学国際シンポジウム」(MICS2007)の概要
 
1.テーマ
重合触媒 −現在そして未来−
2.開催日
2007年3月14日(水)、15日(木)
3.会場
かずさアカデミアホール(千葉県木更津市)
4.講演
基調講演(2件)
・J−M. Lehn教授(仏、ルイ・パスツール大学) 1987年度ノーベル化学賞受賞
・R. H. Grubbs教授(米、カリフォルニア工科大学) 2005年度ノーベル化学賞受賞
招待講演(8件)
・R. F. Jordan教授(米、シカゴ大学) ・H. R. Kricheldorf教授(独、ハンブルグ大学)
・L. Cavallo教授(伊、サレルノ大学) ・J. Stevens博士(米、ダウケミカル)
・野崎京子教授(東京大学) ・増田俊夫教授(京都大学)
・田中栄司氏(三菱化学、執行役員)
・藤田照典博士(三井化学、研究主幹/触媒科学研究所長)
5.表彰式
2007年『三井化学 触媒科学賞』、『三井化学 触媒科学奨励賞』各受賞者の表彰式を行う。
5.受賞記念講演
2007年『三井化学 触媒科学賞』、『三井化学 触媒科学奨励賞』各受賞者による受賞記念講演を行う。