Mitsui Chemicals

次世代事業/新事業開発

日本語 English

境界・外縁領域のソリューション事業を創出

2025長期経営計画で新たにターゲット事業領域に加わった「新事業・次世代事業」では、
三井化学グループの「ナレッジ」を基に、新たな可能性に挑みます。
10年後、20年後の未来に大きな花を咲かせるため、我々のタネ蒔きは、既にスタートしています。

基本情報 経営概況・事業戦略

2025年度の目標

営業利益250億円(他ターゲット事業領域の新事業含む)

IoTソリューション
フレキシブル圧電センサ「ピエゾラ®」の開発

ピエゾラ®は、有機圧電材料を用いた、必要な長さに「切って、貼って、測る」ことのできるフレキシブルで高感度な圧電センサです。極細(φ0.4㎜)の同軸線形状のため、従来のセラミックセンサでは難しい凹凸形状の表面に貼り付けたり、広い面積に任意の幅で格子状に設置したり、円筒形や円錐形上の表面に巻き付けて設置することができ、今まで不可能と考えられていた用途でのセンシングが可能となりました。高感度で非焦電性(温度変化の影響を受けない)であることから、特にバイタルデータの測定に適しています。椅子の座面やベッドの下面に使用することで呼吸や脈拍などのバイタルデータがモニタリングできるため、介護施設での入居者様の見守り等の社会実装に向けて多くのお客様と検証を進めています。
2017年10月には、「CEATEC AWARD 2017」コネクティッドインダストリーズ部門で準グランプリを受賞しました。

圧電センサ

ITマテリアル
透明ポリイミドワニス「エクリオス®」の開発

エクリオス®は、耐熱性、耐薬品性、強靭性、寸法安定性に優れた無色・透明なポリイミド用液状材料(ポリアミド酸ワニス)です。ガラス代替の耐熱基材、フレキシブル回路基板、バインダーなど、次世代エレクトロニクス関連製品への展開が期待されています。
この度、国立研究開発法人 理化学研究所、東レ(株)、国立研究開発法人 科学技術振興機構等のメンバーで構成される国際共同研究グループが新たに開発した、高い耐熱性とエネルギー変換効率を兼ね備えた世界初の超薄型有機太陽電池に採用されました。
エクリオス®は開発品の基板層に使用されており、表面平坦性と熱安定性を向上させることで、超薄型化(デバイスの厚み3μm)と耐熱性実現に大きく貢献しております。また、耐熱性の高いフレキシブルな太陽電池であることから、アイロンで布に接着が可能であり、意匠性や柔軟性を維持できます。今回の採用を機に、エクリオス®の次世代エレクトロニクス関連製品のほか、様々な用途への展開を図ってまいります。

透明ポリイミドワニス「エクリオス®」の開発

エネルギーソリューション
太陽光発電の診断ビジネス

三井化学東セロ(株)で25年以上製造・販売している太陽光パネル用封止材の劣化予測技術を用いパネルの寿命を精緻に予測すること、および、事業者として開発・運営する「たはらソーラー・ウインド®発電所」での経験、茂原分工場や袖ヶ浦センターの試験用発電所でのデータ蓄積をベースに、太陽光発電所全体を診断することができます。近年、ファンドと連携して全国の発電所の発電量データを共有し、さらに精度よく発電量予測ができるようになりました。加えて、最近増加している蓄電池を併設した太陽光発電所や出力抑制による売電量変化予測についても対応が可能です。そして、発展著しいインド市場において太陽光パネル認証試験所を開所し、2019年12月よりBIS認証試験を受け入れるべく準備を進めております。

BIS(Bureau of Indian Standards)認証 : 日本のJIS認証に相当するもので、インド国内の認定機関でのみ認証の実施が可能

太陽光発電の診断ビジネス

インドでの展開イメージ

インドでの展開イメージ

メディカルソリューション
敗血症起因菌迅速同定システム

死亡率の高い細菌感染症である敗血症。世界で年間2,000万人~3,000万人が発症し、そのうち1,000万人が亡くなっていると言われています。患者さんの救命率を向上させるためには、百種類以上いる敗血症の原因となる細菌(起因菌)のうち、どの細菌に感染しているかを一刻も早く同定することが求められます。この問題を解決するために当社グループが富山大学と共同開発しているのが、現在2~3日かかるところ、採血から約5時間で敗血症起因菌を同定できるという世界初の画期的なシステムです。複数の医療機関で実証試験を行いながら、2019年に国内での薬事申請を目指すとともに、海外への展開も進めています。

細菌迅速検査システム

細菌迅速検査システム

*1北海道三井化学(株)

*2遺伝子実験経験者で3サンプルの場合

メディカルソリューション
AMED ACT-Mにおいてテーマ採択

2018年9月、当社と富山大学との共同研究が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「産学連携医療イノベーション創出プログラム」基本スキーム(ACT-M)において、採択されました。本研究は、2016年8月〜2018年3月にAMED ACT-MSの採択研究として実施し、事後評価にて非常に高い評価を得ました。
それを受けて、継続して研究を進めております。血液中の細菌数の定量を主な課題としており、臨床研究を通じて将来の投薬治療への有用性が期待されています。

Held a Seminar at SIIDC
研究成果発表

TOPICS - 緑内障の手術練習用に新たな眼球モデルを共同開発

当社は、名古屋大学および東京大学との共同研究*により、人間そっくりな眼科手術シミュレータに搭載可能な緑内障手術練習用眼球モデルを開発しました。
緑内障手術では、眼圧を下げるために白目にあたる強膜の薄切りと縫合が多く施術されていますが、練習用の眼球モデルが十分に開発されておらず、医師が基礎学習や術前訓練を十分に行うことができませんでした。本研究では緑内障手術に必要な強膜構造を形成することにより、緑内障手術における強膜の薄切りと縫合に対応した中空構造の眼球モデルを開発することに成功しました。これにより、従来は行うことのできなかった手技訓練が可能になりました。

*本研究は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導するImPACTプログラムの一環として実施されたものです。

(株)リバネスとの提携