Physical Properties
物 性

ルーカント^® はEPDMと類似した化学構造を有し、良相容性の軟化剤として使用できます。

ルーカント^® をEPM/EPDMに添加した場合、鉱油と比較し高温下での圧縮永久歪を低減します。

また、鉱油と比較し高温下での引張強度に優れます。

ウレタン・エポキシなど塗料にルーカント^® を添加すると、非相容性のルーカント^® が塗膜中に微分散することで破泡の起点となり、消泡効果を発揮します。

エチレン・α-オレフィン共重合体であるルーカント^® は組成が単一であり、ナフテン成分や芳香族成分、不純物を含みません。

ルーカント^® をエンプラに添加することで、摺動性を改良できます。摩擦係数の低減、耐摩耗性の向上、コストの低減が可能です。

ルーカント^® は非晶性で結晶成分を含まず低ガラス転移点のため、エラストマー（EPDM / TPSコンパウンド）の低温での貯蔵弾性率・ガラス転移点を低減でき、低温柔軟性を向上できます。

ルーカント^® をEPM/EPDM添加した場合、鉱油と比較し耐摩耗性に優れます。

ルーカント^® は未架橋時のタックが大きいため、ロール巻き付き性が良くロール加工性に優れます。また、バンバリー等混練機からの排出性もよいと考えられます。

鉱物油よりも高分⼦量でEPDM分⼦鎖との絡み合いが起こるため、混練工程で練りがよくきき、押出成形品の外観に優れます。

ルーカント^® はSEBSのソフトセグメントと類似した化学構造を有し、良相容性の軟化剤として使用できます。

鉱物油の代わりにルーカント^® を軟化剤として使用することで、TPSコンパウンドの圧縮永久歪み、永久伸びを向上できます。

ルーカント^® は鉱物油と比べ室温でのtanδが大きく、ダンピング性(制振性) に優れます。

ルーカント^® を接着剤に添加することで、接着力の向上やヒートシール温度の低減が期待できます。

ルーカント^® は光に対して安定で、着色が少なく、耐候性に優れます。