三井化学 CAREER recruiting

SPECIAL TALK SESSION スペシャル対談

時代と共に変わりゆく組織の中で活躍の場が広がるキャリア採用者

研究開発本部 常務執行役員 福田

自動車メーカー宇宙航空事業部を経て、1992年入社。プラズマディスプレイ用光学フィルター等の開発を手がけ、2016年より研究開発本部と次世代事業開発室の担当役員。

新ヘルスケア事業開発室 室長 彦坂

精密機器メーカーの医療機器事業部門の海外営業を30年間経験した後、2017年三井化学入社。新ヘルスケア事業開発室室長として、新規事業開発に取り組んでいる。

前職の経験を活かして
三井化学で新たにチャレンジ

福田 私が三井化学に入社したのは1992年のことです。当時はキャリア採用、なんて言葉はなく、今とはかなり環境が違いました。その点、彦坂さんは2017年に入社されたばかりですよね。

彦坂 現在、1年と数ヶ月経ったところです。「新しいヘルスケア関連ビジネスに挑戦しない?」と、ある人から紹介されて三井化学に転職しました。ヘルスケア分野は、前職を活かせることに加えて、自分にとっては未経験の素材系ビジネスなので新しいことにチャレンジできるという楽しみもありました。私は50歳を過ぎてからの挑戦でしたが、福田さんが転職したのは何歳のことだったのですか?

福田 34歳でしたね。大学院修了後、大学の助手を経て、国産自動車メーカーの宇宙航空事業部に入社しました。ただ、この職場は設計やシステム担当者がメインプレイヤーで、私のような材料系技術者の活躍の場はあまりなかったのです。そこで、自分の専門分野を活かせる素材メーカーに移って心機一転やってきたいと三井化学(旧・三井東圧化学)に転職しました。

彦坂 袖ケ浦センターの研究開発部の責任者になられる前についてもお伺いできますでしょうか。

福田 2016年より研究開発本部と次世代事業開発室の担当役員になり、R&Dと新規事業の一部を任されていますが、その前の5年間は、次世代事業開発室専属で様々な事業の立ち上げを経験しました。ただ、ヘルスケア系は私の担当分野ではなかったですね。彦坂さんの担当部署の紹介をしてもらっていいでしょうか?

彦坂 私が室長を務める新ヘルスケア事業開発室は、その名の通り、ヘルスケア関連の新しい事業を開発するのがミッションです。今は電子メガネなどの眼光学分野、睡眠時無呼吸症候群向けマウスピースなどの睡眠分野にフォーカスを当てて事業化に取り組んでいます。

新規事業分野では
キャリア採用者が大活躍

福田 私が三井化学に転職した頃は、新卒採用が主流だったので、「珍しい人が入ってきた!」ぐらいに思われていました。今では時代も変わって、年間の新卒採用者とキャリア採用者の数は同じぐらいになっています。

彦坂 私たちの部署はメンバーのほとんどがキャリア採用者です。特に国籍も多様で、業務の中核部分で女性スタッフも活躍しています。各メンバーは多様な考えを持っていて、たまには衝突することもありますが、建設的な議論に発展することが多く、ダイバーシティにあふれた職場となっています。

福田 風通しが良さそうですね。今ではキャリア採用者が増えていて、私の時代と違って新卒とキャリア採用の区別をするような人はいませんし、特に彦坂さんのところのような新しい部署だとすぐに馴染めそうですね。

彦坂 私自身も入社してすぐに周りに溶け込めました。その後私が三井化学でいろいろな経験をする中で、すごいと思ったのは、個人ができることをすべて自分でやりきる優秀な社員が多いことです。背景には、個人を尊重する自由な文化があるうえに、積極的に勉強したい、自己啓発を行いたいという人を後押しする制度が充実していることがあるんじゃないでしょうか。

福田 たしかに個々の社員は優秀ですが、新卒で入社した人は、他社の状況を知る機会がないので、良いことも悪いことも当たり前のこととして受け入れてしまいます。ここが課題だと感じていますので、他社で仕事をしてきたみなさんの経験は大切です。

彦坂 なるほど。中にいると意外に気がつかないものですよね。

三井化学らしさとは何か?
再定義が必要な時代が来ている

福田 今後入社するキャリア採用者に期待していることはありますか?

彦坂 三井化学の良いところを維持しつつ、三井化学にないところや足りないところを補いながら、さらなる三井化学の進化に貢献していくことでしょうか。

福田 私としては、外部の視点で見て「ここはおかしい」ということをどんどん発信し、組織や業務のやり方を変えていくための気づきを与えてほしいと思います。

彦坂 昔から「人の三井」と言われることも多いのですが、社会やビジネス環境が変わる中で、「三井化学らしさとは何か?」を再定義することが必要な時代が来ているのかもしれませんね。

福田 その通りです。外部のベンチャー企業やスタートアップの経営者と仕事をする機会が多々ありましたが、起業家魂の塊のような彼らの姿勢には学ぶことが多いです。この体験こそ私が社内改革に取り組む原点となっています。

彦坂 私の部署では、従来のBtoBの素材ビジネスではなく、BtoCビジネスを展開することになっています。そこで、私のようなヘルスケアやBtoCビジネスの経験者を採用して、新たな考え方、仕事のやり方を加えていきたいと思っています。

福田 今、三井化学では、これまで撒いてきた種から新しい芽が出てきていると感じます。しかし、これらの動きを全社的に拡げていくにはまだまだ時間が必要で、5~6年はかかる課題だと思います。

「ファーマ型」「シェフ型」を融合
総合力で新たな価値を提供したい

福田 今後の目標を教えてください。

彦坂 まずは電子メガネで安定した売上・利益を上げられるような体制に持っていきたいというのが第一の目標です。さらに今後は、レンズ材料を扱うビジョン材料事業部と連携して、材料からコンセプトまですべて自社内で手がけた製品を世の中に発信する「オールMCIビジョン」という夢も描いています。

福田 そうやって部署の境目を超えて連携することは今後ますます重要になってきます。私の方では、素材の品質を追求する「ファーマ型研究」と、お客様サイドでの素材の加工法までを提案する「シェフ型研究」の融合を図り、総合力で新たな価値を提供できるようにしたいというのが大きな目標です。そのために「ファーマ型」「シェフ型」両方の研究者をキャリア採用で増やしていきたいですね。

彦坂 今、会社としては川下にシフトしているので、「シェフ型」の研究者を増やしたいという話も聞きますが、両方ということですね。

福田 その通りです。三井化学の技術領域は川上(素材)から川下(製品)まで幅広いうえ「この技術は主流、この技術は傍流」といった区分けもなく、みんなが主役となれる環境となっているので、キャリア採用で入る研究者の活躍の場は沢山あります。

彦坂 入社したとき、これまでメガネの欠点とされていたレンズの曇りの問題を解決する素材研究が進んでいるという話を聞き、この会社には夢があると感じました。化学の力を使えば、実に様々なことが実現可能になるのでないか、と化学の可能性に改めて気づかされたのです。

福田 そうした優れた技術を有効活用していけるように、三井化学では事業ポートフォリオの変革に取り組んでいます。現在注力している分野に関する技能や経験を持ったキャリア採用者にはチャンスが多いのではないかと思います。

彦坂 三井化学には幅広い分野にわたる800名以上の研究者が在籍しています。この強みを引き出せるようなマネジメント能力に長けた方にもぜひ入社してほしいと思っています。

思い出の一品

PDP(プラズマディスプレイパネル)

私が携わっていた機能フィルムをアクリルやガラスの板に貼り合わせた光学フィルターが使われていました。協力会社にクリーンルームがなく、ゴミが舞わないように床に水を撒いて対応したことを思い出します。その後、ディスプレイ市場の競争激化の中、事業は撤退。当時苦労を共にした仲間は様々な部署に散って行きました。

研究開発本部	常務執行役員 福田

北京国際ゴルフクラブ
ネームプレート

初めての海外駐在は北京で1989年のこと。当時私は27歳でした。そのときに始めたゴルフで年会員になった万里の長城・明の十三陵近くの素晴らしいゴルフ場のメンバーネームプレートです。現在、そのゴルフ場はもうありません。今の私を育ててくれた中国に関わる大切な思い出の一品です。

新ヘルスケア事業開発室 室長 彦坂

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