キャリア入社座談会|営業・新事業※掲載内容は取材当時のものです

CROSS TALK

MEMBER

S.I.

ICTソリューション事業本部
ICT材料事業推進室
2020年入社
理学系研究科 物理学専攻

BEFORE 入社前:
2009.04-2013.04 半導体メモリデバイスメーカーでプロセス開発を経験。次世代向け新規技術開発に携わる。
2013.05-2016.07 半導体ロジックデバイスメーカーでプロセス開発を経験。次世代向け新規パッケージ技術開発に携わる。
2016.09-2018.03 半導体メモリデバイスメーカーでプロセス開発を経験。次世代向け新規パッケージ技術開発に携わる。
2018.04-2020.07 半導体レーザーデバイスメーカーで光モジュール開発を経験する。

AFTER 入社後:
2020.08-現在 ICT向け新製品の市場開発、事業戦略・予算策定と実行、研究部門との協業による技術戦略立案と実行に携わる。

N.O.

モビリティソリューション事業本部
新事業開発室 事業開発担当
2022年入社
人間科学研究科

BEFORE 入社前:
2015.04-2017.01 マーケティングリサーチ会社のリサーチャーとして、食品メーカーや日用品メーカーを顧客に消費者調査の設計・分析業務に携わる。
2017.01-2022.09 日系企業の海外事業支援に特化したコンサルティングファームにて、海外のマーケット調査から販売戦略等の策定支援に携わる。

AFTER 入社後:
2022.12-現在 新事業開発室の一員としてプロジェクトを担当。社会課題を解決するためのソリューションアイデアの錬成、ビジネスモデルの構築、採算性の検証、これらに伴う調査などに携わる。

K.M.

モビリティソリューション事業本部
エラストマー事業部 EPT-G 課長
2022年入社
経済学部 経済学科

BEFORE 入社前:
2013.04-2022.04 材料系メーカーの樹脂部門の営業として国内担当を経て、欧州現法駐在。その後半導体材料の企画部門で投資採算検証や台湾現法設立などに携わる。

AFTER 入社後:
2022.05-現在 三井EPT™の営業担当として東京地区の大手顧客を担当するとともに、海外販社と協力しながら東南アジア、北南米、トルコ地区の販売地域担当を務める。

Chapter 1.

事業ポートフォリオの


バランスが魅力

三井化学への入社動機を教えてください。

S.I.

開発エンジニアとしての経験を最大限に活かせると考えたからです。前職では材料を発注する側として先端技術開発に携わっていましたが、「こんな材料があればいいのに」と感じることも少なくありませんでした。その視点を活かして、これからは材料メーカーの立場に回って顧客に提案してみたい。自分のキャリアを広げることにつなげたい。そう思ったのです。三井化学はICT領域への注力を方針に掲げていましたから、重要な分野で中心的な仕事ができそうだという期待もありました。

N.O.

前職では海外事業についてのコンサルティングを行っていました。クライアントとともに事業計画に取り組むうちに、プロジェクトを最後まで遂行し、結果まで見届けたいと思うようになりました。そのために始めたのが、事業会社の事業開発職に的を絞った転職活動。中でも三井化学に惹かれたのは、化学という出口の大きな業態であることと、自由度の高さを感じられたことです。「社会課題を起点に、新事業を自由に考えてほしい」——そんなオファーを受けられたのが嬉しかったですね。

K.M.

私は材料メーカーで営業や企画、海外駐在などを経験してきました。マーケットの開拓や仕組みづくりに一から携わる中で、これからも何かを考え、つくりあげていく仕事がしたいという思いを新たにしました。三井化学のエラストマー事業部は、変化するニーズに対応し、常に新たなソリューションを提供していく姿勢を強く打ち出しています。その方向性が、私の経験や目標にマッチしそうだと思いました。

S.I.

事業ポートフォリオもすごく魅力的ですよね。4つの事業本部をバランスよく擁していて、どこかが調子を落としたとしても、ほかが支えてくれるという心強さにつながっている。経済環境がどう転んでも、三井化学は原資の伴ったチャレンジが続けられるのではないかと感じています。

N.O.

余裕があることは大切ですね。そうでなければ長期的に事業や人に投資していくことはできないし、社内の雰囲気も沈んでしまうし。

K.M.

事業ポートフォリオのバランスがいいと、収益的にはもちろん、多角的な視野を持つことができますよね。あまりにも事業が単一的だと、視野が狭まってしまうかもしれない。さまざまな分野の視点を持つことで、新しいもの、面白いものが生まれやすくなるのではないかと思います。実際に、別の事業に携わる社員から知見や手法についてのアドバイスを授けてもらい、自分の仕事に持ち帰ることもあります。

待遇や制度には注目しましたか?

N.O.

「社員を大切にする会社かどうか」を知るための基準として見ていました。何よりも重要視していたのは「やりたい仕事ができるかどうか」ですが、会社がしっかりと信頼できて、貢献への意欲を刺激されることも大切だと思ったからです。制度の充実はもちろん、平均勤続年数の長さなどもチェックすることで、その点は安心できました。

Chapter 2.

前職での経験が、


想像以上に活きている。

取り組んでいる仕事について教えてください。

S.I.

ICT領域の新製品を担当しています。市場開発に始まり、事業面と技術面、それぞれにおける戦略の立案と実行、予算の策定など、量産に至るまでのあらゆるプロセスに俯瞰的に関わっています。前職に比べて仕事の領域は大きく広がりましたが、半導体という製品の複雑さゆえに、これまでの経験がものを言う場面も多いですね。エンジニアとしてのバックグラウンドは研究部門との協働に役立っていますし、かつてはクライアント側にいたことが、的確なマーケティングとソリューション提案につながっていると感じています。

N.O.

私が所属する新事業開発室では、「人・くらし」「街」「産業・企業」「地球環境」の4つの視点から社会課題に着目し、そのソリューションとなりえる新事業を企画しています。私は主に2件のプロジェクトを担当し、アイデアの検討やビジネスモデルの構築、採算性の検証などを進めているところです。前職までに経験した消費者調査や市場調査、戦略策定といった経験を活かすことができています。

具体的にはどのようなプロジェクトに関わっていますか?

N.O.

地方活性化のための移動に関する課題の洗い出しやそのソリューション案の創出に携わっています。大きな可能性を秘めたソリューションに、主体として関われることに強いやりがいを感じています。

K.M.

「三井EPT™(※)」の営業として東京地区の大手クライアント数社を担当するほか、東南アジア、北南米、トルコ地区の販売地域担当もつとめています。扱う製品こそ前職とは変わりましたが、「営業」「企画」「海外駐在」という経験のすべてを、想像以上に活かすことができていますね。たとえば「海外駐在」。海外販社のナショナルスタッフと協働するうえでは、彼らの文化的な背景まで理解することが大切です。仕事よりも家族をずっと大切にする文化なら「雑談をする時は、まず家族の話から」。些細なことのようですが、この配慮がやがて、強い信頼関係につながっていく場合もある。こうした感覚も役立っています。

※三井EPT™:三井化学のポリオレフィン重合技術により、初めて国産化に成功したEPDM(エチレン・プロピレン・ゴム)。自動車部品や電線被覆、工業用ゴム部品などに広く採用されている。

国内と海外、両方を見ているのですね。

K.M.

営業部が分かれるスタイルが一般的だと思いますが、あくまでも事業単位で横串を通し、ビジネス上のシナジーを狙っています。たとえば「三井EPT™」のようなゴム製品は、国や地域に特有の新用途が生まれることがあり、それが世界的なニーズを探るうえでの新しい切り口になります。こうした発見が多いのは面白いですね。

Chapter 3.

トップがチャレンジを


呼びかける社風。

社風にはどのような魅力を感じていますか?

N.O.

社長から社員に向けて、「挑戦して、失敗して、なぜ失敗したのかを学んで再び挑戦することが大切だ」というメッセージが発信されています。これは本当にすばらしいと思います。コンサルタントとして日本企業を何社も見てきましたが、歴史のある企業ほど、チャレンジに踏み出せないことが課題となるケースが多かった。三井化学はトップが率先して、社員のチャレンジを後押ししてくれています。

S.I.

経営層や上司の言葉として、「何もしないよりは、失敗しても何かやった方がいい」ともよく聞きますね。言葉だけではなく、私が所属するICTソリューション事業本部の本部長は、本当に攻めた方針を打ち出しています。だからこそ私も「やってみよう」という気分になれる。トップの発信がしっかり浸透し、根付いていることを感じます。

K.M.

私も先日社長との対話会に参加する機会がありました。社長の考え方やキャリア入社者への期待をじかに聞くことができたのですが、この規模の会社で社長とそこまでコミュニケーションが取れる社風は珍しいのではないでしょうか。チャレンジングな社風と言えば、先日モビリティソリューション事業本部で開催された「社内インキュベーションプログラム」。新事業の提案ができるプログラムですが、私は新入社員も交えたチームを組んで参加しました。

S.I.

面白いですね。若い社員のエンゲージメントを向上させるという点においても、意義が大きそうです。

N.O.

こうした風土を支えているのは、人の優しさだという気がします。新事業の検討を進めるために、社内のさまざまな部署の社員に協力を依頼することがあります。向こうからすればイレギュラーな業務になってしまうのですが、快く応じてもらえるばかりか、意見交換の場では熱のこもった言葉を聞くことができる。とても魅力的な人たちと働けていることを実感します。

S.I.

ネットワーキングと言いますか、仲間づくりを大切にしているのかもしれませんね。部署の垣根を超え、時には社外にまでネットワークを広げながら、思いを実現するために人を巻き込んでいく姿勢を感じます。

K.M.

しかも、一人ひとりの裁量が大きい。事業に関わるあらゆる部署に自分から話をしに行くことができますし、アイデアがあれば遠慮なく上司にも提案できます。必要があれば海外出張も自分で企画・実行することができます。自分で考えて行動を起こすのが好きなタイプにとっては、特に相性がいい会社ではないでしょうか。

Chapter 4.

柔軟な働き方の中で、


新しい価値の創出へ。

ワークスタイルに変化はありましたか?

S.I.

テレワークなどを活用して、自分の時間をある程度は自由にコントロールできるようになりましたね。歴史のある大企業ですから、融通が利きにくいところもあるのではないかと少し心配していましたが、入社してみるとまったくそんなことはありませんでした。服装も自由化されていますし。

K.M.

働き方はもちろん、服装がここまで自由なのは珍しいですよね。たまたま今日はよそ行きの格好ですが、いつもは襟のない服です。仕事帰りに友人と食事をすると「今日、休み?」と聞かれることもあるくらいです。

N.O.

私は週に3日程度、在宅勤務をしています。通勤時間が減った分、プライベートに余力が生まれましたね。以前からやりたかったNPO活動を、三井化学に入社して始めることができました。

K.M.

そういえば、社員寮にある駐車場もリーズナブルに借りられるので、つい車を買ってしまいました。前職でヨーロッパに駐在していた頃はかなり乗り回していたのですが、日本でもそのスタイルを再現中です。

今後の展望を聞かせてください。

S.I.

まずは新製品事業の立ち上げを通じて、これまでにない三井化学の価値を創出したいと思っています。キャリアにおいては、半導体業界での人脈を築き、最新の技術ロードマップに沿ったソリューション提案ができるレベルへと技術的知見を深めながら、事業開発とマーケティングに関する経験を積んでいきたいですね。

N.O.

検討中のプロジェクトを1つ、しっかり形にしたいです。自分が重要だと感じるテーマについて自由に取り組める環境が整っているので、それを追い風として、優れたソリューションを結実させたいですね。

K.M.

目の前の業務に加え、全体的な収益に関わるような経験も重ねながら、包括的な事業戦略を立てられるような能力を身に付けていくことが理想です。もう一つ、せっかく総合化学メーカーに転職したので、今とは異なる製品や事業も経験してみたいですね。三井化学の全体像をつかみながら視野を広げ、新しい発想を生み出せるようになりたいです。