キャリア入社座談会|アドミ※掲載内容は取材当時のものです

CROSS TALK

MEMBER

K.T.

デジタルトランスフォーメーション推進本部
物流部 国内物流グループ
2021年入社
法学部

BEFORE 入社前:
2017.04-2021.10 総合商社の物流子会社で3PL(3rd party logistics)事業に従事。通信販売や工事資機材の物流センター運営、物流ソリューション営業、新規拠点立ち上げ、生鮮品の輸出入スキーム構築のプロジェクトなどを担当する。

AFTER 入社後:
2021.11-現在 ポリウレタン事業部及び、コーティング・機能材事業部の販売物流に関わる物流管理。三井化学グループの持続的な事業成長に寄与するための物流機能の維持、強化に関わる諸施策の企画・実行。後者では、DXによる物流コストの可視化および予実管理の精緻化や、”物流の2024年問題”に向けた物流スキームの再設計などを行っている。

K.F.

デジタルトランスフォーメーション推進本部
情報システム統括部
2021年入社
法学部

BEFORE 入社前:
2005.04-2013.06 独立系SIerで、化学メーカー数社の基幹システム(SAP)導入・保守に携わる。
2013.09-2021.09 総合コンサル会社にて、製造業(エンジニアリング、住宅設備、総合電機、自動車部品、産業機械)の基幹システム(SAP)導入・展開に携わる。

AFTER 入社後:
2021.11-現在 業務システムの企画・構築・運用などに従事。担当は販売領域で、SAPや本社所管の周辺システムを対象としている。

M.F.

デジタルトランスフォーメーション推進本部
購買部 原料グループ
2023年入社
法学部

BEFORE 入社前:
2015.04-2022.12 自動車部品メーカーで調達担当を経験。

AFTER 入社後:
2023.01-現在 各プラントで使用している原料について、購入条件に関する契約の交渉や納期の調整業務、新規のサプライヤー開拓などを担当する。

Chapter 1.

キャリアの可能性を広げるために、


異業界へ。

転職を考えた動機を教えてください。

K.T.

新卒入社から4年半、物流会社に勤めていました。仕事そのものは充実していましたし、成長の手応えもあった。一方で、サプライチェーンマネジメント(SCM)を軸としたキャリアを形成していくうえで、荷主の立場を経験してみたいという意欲も持つようになっていました。その矢先に起きたのがコロナ禍です。内定していた海外トレーニーとしての派遣が白紙になり、期せずしてキャリアを考える時間が生まれた。その中で先ほどの思いを強め、転職に踏み切ることにしました。

なぜ三井化学だったのでしょう?

K.T.

SCMをテーマにキャリアを築いていくには、自分らしい強みが必要だと考えました。それまで化学系の製品を扱ったことはありませんでしたし、分野そのものが持つ希少性も高い。さらに三井化学は、「総合化学」を謳っているほど事業が多彩です。製品のバリエーションは非常に多く、物流における取り扱いも異なる。学ぶべきことが多いからこそ、自分の幅を広げられるはずだと思いました。

K.F.

私の場合もK.T.さんに少し似ていて、システムのベンダーから事業会社に移りたいという思いが発端です。新卒から数えると15年あまり、途中で転職を挟んではいますが、一貫してベンダー側でSAPの導入に携わってきました。そろそろ逆の視界も体験してみたかったですし、飛び込むなら40歳が一つの区切りになるだろうと考えていました。また、わが家には4人の子どもがいます。いちばん下は4歳の双子で、まだまだ手がかかる。柔軟に働ける会社に移り、子育てにもっと参加したいという気持ちがありました。

前職でも三井化学との関わりがあったそうですね。

K.F.

はい、今も運用されているシステムの導入を行いました。その時に出会った三井化学の社員に対して、ポジティブな印象を持っていたことも入社を後押ししてくれたと思います。会社によっては、ベンダーに対して強い態度を取るところも少なくありません。三井化学の場合、少なくとも私が接したのは常識的でフェアなタイプばかり。仕事内容はもちろん、「どんな人たちと働くのか」も、私にとっては転職先を決める大きな軸の一つでした。

M.F.

私は自動車部品メーカーで購買を経験してきましたが、異なる業界に挑戦したいと思ったことが転職活動のきっかけです。転職先を選ぶ基準は「社会的意義の高い商品を取り扱っているか」、そして「製造原価率の高い業種」。購買にとってはそのほうが収益に貢献しやすく、腕が試される分、スキルアップにもつながるのではないかと考えました。三井化学はこうした基準に当てはまるうえ、面接の印象も良かったですね。雰囲気が柔らかくて話しやすかったですし、会話のキャッチボールが健全にできたと思います。

人柄のいい社員が多いのでしょうか?

M.F.

そう思います。入社前は「堅そうな会社」という先入観があったのですが、明るくて考え方がリーズナブルな人が多いですね。K.F.さんの「フェア」という表現がぴったりだと思います。

Chapter 2.

裁量が大きいからこそ、


前職までの経験を活かしやすい。

仕事にどんなやりがいを感じていますか。

K.T.

三井化学の製品はさまざまなものづくりに活かされ、社会や暮らしを支えています。その代表的な例が自動車です。自動車を構成する非常に多くのパーツが、実は三井化学の技術から生まれている。素材の会社であり、先端化学の会社でもあるからこそ、貢献の幅がきわめて広い。そのことに大きな誇りと責任を感じています。

M.F.

前職では加工部品の購買を行なっていたので、コストといえば主に「加工賃」。製品設計や製造工程をいかに合理化していくかという、ややドメスティックなテーマが中心でした。三井化学で扱う原料は、世界情勢によって需給バランスや市況が変動し、それが価格にも影響していく。自分が関わっているビジネスが、世界とつながっていることを強く実感しています。また、貿易関連の取引条件や関税、化学品についての法規など、前職では触れる機会のなかった知識を実務によって学ぶことで、スキルの幅も広がっていると思います。いくつもの事業部やサプライヤーと横断的に関わりながら、さまざまな情報に触れられるところも魅力的ですね。ロジカルな価格交渉から突発的なインシデントへの対応まで、性質のまったく異なるタスクに合わせてスキルを発揮し、新鮮な気持ちで日々の業務と向き合える点も気に入っています。

K.F.

業務システムにまつわる案件の企画からその遂行、完了後の保守運用まで、自分の裁量で進められる点にやりがいを感じています。三井化学の「お作法」を押し付けられることが一切ないので、前職までの経験を発揮しやすいのも嬉しいですね。システムについてはもちろん、文書作成やプレゼンテーション、ファシリテーションといった汎用的なスキルも活用できていると思います。

Chapter 3.

キャリア入社でも、


積極的に意見を求められる。

入社してから気づいた、三井化学のよさとは?

K.T.

製販研のすべてにおいて、さまざまなバックグラウンドの人材が集まっているのが面白いですね。私が所属する物流部に限ってみても、物流一本でやってきた人もいれば、製造や研究を経てきた人もいる。経験談や考え方がカラフルで楽しいです。もちろんキャリア入社の社員も多く、ここ数年でその比率はぐっと上がっている印象です。

M.F.

逆に言えば、化学のバックグラウンドがなくても入社しやすい環境ですよね。わからないことがあれば周囲がフラットに教えてくれますし、勉強の機会も豊富に用意されています。化学業界の経験がまったくない人でも、ストレスを感じることなくスタートが切れるのではないでしょうか。私自身もそうでしたし、購買部に最近になってキャリア入社した人たちも、そろって異業界の出身です。

K.T.

確かに、しっかり教えてもらえる印象ですね。化学品は非常にデリケートなので、物流においては特に安全面の確保に気を遣います。学ぶべきことも多いのですが、さまざまな人から知見を授けてもらえるので助かっています。それから、キャリア入社の社員に積極的に意見を求めてくれる風土も感じています。そのおかげで「これはおかしいのではないか」「改善すべきではないか」と思うことがあれば、素直に口に出すことができる。もちろん、一朝一夕に変えられることばかりではありませんが、声がしっかり届くことがわかっているからこそ、前向きに議論もできるのだと思います。

K.F.

主に子育ての面で、柔軟に働けることのありがたみを実感しています。未就学児は突発的な体調不良が多いもの。実はここ2週間ほども、まず双子の一人が熱を出し、それが収まりかけるともう一人が……という状況でした。そんな時、テレワークを活用すれば私が率先して面倒を見ることができます。たとえば、仕事を中断して小児科に連れていき、戻ってきたら続きに取りかかれるのも、テレワークならではだと思います。

テレワークの日数などにルールはあるのですか。

K.T.

月に4日、各4時間の出社が最低限で、それ以外は在宅でのテレワークが可能となっています。もちろん、業務の性質や部署の方針、個人の考え方などによって、どこまで活用するかはそれぞれです。私は出社したほうが仕事しやすいので基本的にはそうしていますが、出退勤の時間はフレキシブルに変更しています。

K.F.

私の部署では「会社に自チームのメンバーが一人もいない状態はつくらないようにしよう」と決めています。それでも、出社は週に2度ほどですね。

M.F.

先ほどK.F.さんが裁量の大きさについて触れていましたが、それが働きやすさにもつながっているように思います。何でも上司に報告し指示を仰ぐのではなく、自分で決めるべきことは決められる。仕事においてはもちろん、働き方もそうです。

K.T.

待遇や福利厚生は水準以上だと思いますし、制度を利用しやすい雰囲気もできあがっていますよね。

Chapter 4.

幅広いフィールドを活かして


チャレンジしたい。

今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

K.T.

SCM領域は、ますます戦略性が求められる時代になってくると思います。これからもぜひ関わり続けたいと思っていますが、「物流部でずっとキャリアを積みたい」ということではありません。それぞれの事業部にもSCMの舞台はありますし、生産管理、購買、情報システム、経理などもSCMに関連します。三井化学グループという広いフィールドを活用しながら、自分のスペシャリティを磨いていきたいと考えています。

K.F.

システムに限らず、業務に付加価値を与えられるような仕組みの企画と実現に携わってみたいと考えています。結果として、三井化学の企業価値向上や、社会貢献につなげることができたら嬉しいですね。

M.F.

まずは今の職場で実績を残すことが目標です。一方で、三井化学には複数の部署や事業を経験している人も多く、そういったキャリアの歩き方にも魅力を感じています。ゆくゆくは私も新たな領域にチャレンジしてみたいですね。