キャリア入社座談会|生産技術※掲載内容は取材当時のものです

CROSS TALK

MEMBER

M.Y.

三井・ダウ ポリケミカル株式会社(出向)
生産・技術コミッティー千葉工場 技術課 設備TL
2017年入社
機械工学専攻

BEFORE 入社前:
2008.04-2017.5 プラントメーカーで熱流体機器や安全システムの開発を経験する。

AFTER 入社後:
2017.06-現在 設備の新設改造計画立案、トラブルフォロー、予算計画作成に携わる。

R.K.

エンジニアリングセンター
土建技術1チーム
2021年入社
建築学専攻

BEFORE 入社前:
2018.04-2021.8 ゼネコンにて施工管理を経験。工事全体の管理に携わる。

AFTER 入社後:
2021.9-現在 設備の新設改造計画立案、トラブルフォロー、予算計画などを行う。

Chapter 1.

長く働くことが


イメージできる企業へ。

お二人が転職を決意した動機を教えてください。

R.K.

長女が生まれて、ワークライフバランスを見直そうと思ったことですね。前職は建設業ですが、2024年から時間外労働の上限が月45時間に規制されます。その結果、よくも悪くも働き方が大きく変わってしまうことへの不安もありました。そういった背景から、自分の仕事をよりコントロールしやすそうな「発注者側になりたい」と考えたんです。

M.Y.

私も、家族との将来を考えて……という部分はありましたね。当時はまだ子どもがいませんでしたが、「これから30年、責任を持って家族を養うことができるか」という視点で働く場所を見直してみようと。事業の将来性、待遇、制度……仕事そのものについても、実際に運転する人の声がよく聞こえるような会社でプラントをつくりたいという思いがありました。

R.K.

それから「人」。面接で感じた、三井化学の人柄のよさにはすごく惹かれました。

M.Y.

私も同じです。転職にあたって、いわゆる大手企業の面接をいくつか受けました。たまたまかもしれませんが、その多くでは「うちにはうちのルールがあるから、その枠の中で頑張ってほしい」という意向が会話の中に透けて見えて。けれど三井化学は、まず私がどうしたいのかをフランクに尋ねてくれました。

R.K.

そう、まず聞く姿勢だったのがとても嬉しかったんです。それに、私の時は面接官が3人いたんですが、面接官同士のやりとりもすごく仲がよさそうで。普段もいい雰囲気の会社なんだろうと思いました。

Chapter 2.

仕事のやりがいや満足は、


家族の幸福につながる。

実際に入社してみて、仕事面はいかがでしたか。

R.K.

前職に比べて、業務の範囲がかなり広がりました。プラントの新設や改造についての予算策定、設計、工事、検収、それに保全。特に予算策定は、40代、50代のベテランになって初めて任されるものだというイメージがあったので、「ここまでできるのか」と新鮮でしたね。

M.Y.

「運転する人の声を聞いてプラントをつくりたい」という点については期待した通りでした。設備の本当に細かい仕様についても「使いやすい」「使いにくい」をヒアリングできるし、いくつかの選択肢で迷った時には相談して決められる。それでこそ、ちゃんと意志が込められたプラントに仕上げられる。そんな手応えを感じています。また、思った以上にスピード感があるのもよかったです。いま立案した設備を、来年、再来年には形にできる嬉しさ。歴史のある企業ですし、意思決定には時間がかかりそうだなと思っていたのですが、そんなことはまったくなかったです。

どんなところにいちばんのやりがいを感じますか。

M.Y.

私が導入した設備を、実際に運転・使用する人が喜んでくれることです。また、三井化学の事業にも面白さを感じています。たとえば、即席ラーメンの包装に使われるヒートシール材料。こんなにも世の中に行きわたるものを手がけているんだと知って、びっくりしました。

R.K.

私は、一人ひとりの裁量がかなり大きいところに手応えを感じています。

M.Y.

裁量は本当に大きいですね。計画は基本的に自分で立てますし、上司から「あれ、どうなってる?」という言葉もほとんど聞かない。キャリア入社かどうかに関わらず、予算の大きな仕事も任される。ひとことで言えば「自律」が三井化学の方針なのかなと思います。その分、自己管理の難しさはありますけど。

R.K.

「あれ、どうなってる?」。普通の会社なら、よく聞く定番のワードですよね。確かに、三井化学では聞いたことがないかもしれない。裁量があるおかげで、働き方を自分でコントロールしながら育児にもしっかり関われます。うちは共働きなので、食事の用意や子どもの世話を分担できるのは助かっています。市原工場の近くには保育園も併設されていて、預かってもらうこともできますし(※)。また、転職してから次女が生まれたんですが、その時には半年間の育休を取りました。長女も保育園を休ませて、家族みんなで過ごしたんです。すごくいい経験でした。長女はもしかしたら「パパ、会社辞めたのかな?」なんて心配になったかもしれませんが(笑)。

男性が育休を取得するのは、三井化学ではごく当たり前なんですね。

M.Y.

もともと制度としては整っていましたが、ここ数年でさらに活用が進んだ印象ですね。

R.K.

社内報でも、男性の育休についての体験談がけっこう取り上げられていますよね。そういった発信も後押しになっていると思います。とはいえ、いざ自分が取得するとなると「本当にいいのかな」という気持ちが最初はありました。ただ実際上司に相談したところ、すんなりと取得することができました。

M.Y.

テレワークが浸透しているので、子どもが調子を崩した時に対応しやすいのもいいですよね。ありませんか? ちょっと咳が出ているけど熱はない。病院に行くほどではなさそうでも、保育園に預けると悪化するかもしれない時。

R.K.

わかります。

M.Y.

そういう時、当日でもテレワークに切り替えられるのはありがたいです。うちもR.K.さんのところと同じく、共働きなのでなおさら。もちろん、仕事の優先順位を考えて、支障が出ないように調整することは前提ですが。

R.K.

私は看護休暇もよく使いますね。未就学児だと、診断書などのエビデンスが必要ないので利用しやすくて。

※三井化学保育園「いちはら・夢広場」

Chapter 3.

コミュニケーションが


生み出す働きやすさ。

働きやすさという点で、魅力に感じている部分はありますか?

M.Y.

出向先のグループ会社での話にはなりますが、コミュニケーションを大事にしてくれているところでしょうか。年に一度、社長との対話会があって、工場長と各課の課長やメンバーが話す場も設けられていて。部署の課題から個人の悩みまで、率直にぶつけることができるんです。

R.K.

工場長との対話会は僕も経験しました。けっこう、言いたいことを言ってますよね(笑)。

たとえば、どんな話題があったんですか?

R.K.

僕の発言ではないんですが、「ライバル会社がおしゃれなテレビCMを打っている。三井化学も知名度を上げるために、何かしたほうがいいんじゃないか」というのは印象に残っていますね。
この意見に対しては、以前役員が他化学メーカーとの交流会に参加した際聞いたCMの効果についてお話いただきました。
役員に各々自由に普段感じている事を述べる環境があり、風通しの良さを感じ取れました。

M.Y.

私は課長たちに「みんなのテンションが下がるような口癖はやめてほしい」と直訴したことがありますね(笑)。「俺たちはあと数年でいなくなるから、よろしく」って、ベテランの決まり文句みたいなものですが。ほとんど冗談のつもりの指摘だったのに、それ以来、ぴたりと言わなくなりました。その程度の何気ない話にも、ちゃんと耳を傾けてくれるという例です。

R.K.

面接について振り返った時に「三井化学には聞く姿勢があった」と話しましたが、それが入社してからもしっかり続いていますね。言いたいことを溜め込まないですむのは、やっぱり働きやすさにつながっていると思います。

M.Y.

社員調査などを通じた、エンゲージメントを高めるための取り組みも活発です。

これからの展望を教えてください。

R.K.

まずは発注者として、抜け目なく仕事をこなすこと。一方で、せっかく働き方に余裕が出てきたので、いずれはキャリアについても考えてみようと思っています。社内公募制度(※)を利用するのもいいですね。もともとの性格が「広く浅く」のゼネラリストですから、ほかの部署や事業も経験してみたいです。

M.Y.

設備のエンジニアとして、プラントをより安全で効率的に収益を出せるものにしていきたいと思います。

※社内公募制度:年に4回、各部門からのニーズに基づき募集。主に新規事業や、成長領域での業務拡大に関連したポジションを募集対象としている。