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2024年社長年頭挨拶

2024.01.05

三井化学株式会社
代表取締役社長執行役員 橋本 修

新年あけましておめでとうございます。

先ずは、1月1日に発生した能登半島地震により、被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。

一日も早い復興を心より祈念します。

日本では昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられるなど、世界がポストコロナ時代へと舵を切りました。行動制限がなくなった一方、インフルエンザを含めた感染症の拡大が収まらない中、年末年始を挟んだ生産維持、グローバルでの事業活動に尽力頂いた当社グループの皆さんに感謝申し上げます。

健康と安全はすべてに優先する

ご家族を含む皆さんの健康は企業活動の源泉であり、改めて一人ひとりが健康管理への認識を高めてください。今一度「安全はすべてに優先する」方針を心に刻み、事故・災害ゼロを目指して行きましょう。

2023年を振り返って

昨今の地政学リスク、経済回復の遅れ、金利動向の変化など、経営を取り巻く環境が時々刻々と変化している中、当初掲げたコア営業利益目標1,500億円から1,120億円に下方修正しました。特にベーシック&グリーンマテリアルズは厳しい事業環境により残念ながら赤字の見通しです。今後はもう一段の再構築を行い、事業基盤の強化を進めていきます。

一方、当社グループが注力している成長領域については、毎年着実に利益が伸長しており、コア営業利益は2020年度662億円、2021年度883億円、2022年度1,023億円、2023年度予想は1,210億円と年率20%程度の利益成長を達成する見通しです。

厳しい環境下でのこうした成果は、なにより当社グループ社員皆さんのたゆまぬ努力のたまものに他ならないと考えております。今後も当社がサステイナブルに成長し、VISION 2030の目標達成につなげていくことが非常に重要です。引き続き、2030年度のコア営業利益2,500億円を目指し、事業ポートフォリオの変革を進めて参ります。

2024年のスタートにあたり

化学は社会基盤や自動車、半導体等の日本の基幹産業を支えるあらゆる素材を供給するのみならず、社会課題を解決する幅広いソリューションを提供することが可能な産業です。当社グループは2021年度から開始した長期経営計画VISION 2030で定めた戦略のもと、特徴のある高機能な製品を持つ成長領域は高成長・高収益のグローバルスペシャリティケミカル事業に、社会基盤を支えるベーシック&グリーンマテリアルズは、再構築とダウンフロー強化、そして地域・他社連携の推進を加速させて、サステイナブルなグリーンケミカル事業への転換を図り、真のグローバルスペシャリティカンパニーを目指しております。

当社事業を取り巻く環境は、2024年も厳しさが続くものと見込まれますが、安全・健康はすべてに優先を胸に、VISION 2030の達成に向け創業時から受け継がれるベンチャースピリットを思い起こして全社一丸となり、皆さん一人ひとりがモチベーションを高く持ち、失敗を恐れず自主・自律・協働して挑戦を続けていきましょう。

以上

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三井化学株式会社 コーポレートコミュニケーション部