- DATE :
- 2018.10.11
三井化学株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:淡輪敏)の組織横断的なオープン・ラボラトリー活動であるそざいの魅力ラボ( Mitsui Chemicals Material Oriented Laboratory: “MOLp®” )は、ファッションブランドの株式会社アンリアレイジ(本社:東京都港区、代表取締役/デザイナー:森永邦彦)が2018年9月25日(火)にフランス・パリにおいて開催した2019春夏パリコレクションにおけるマテリアル・アドバイザーとして、全面協力致しました。また、株式会社アシックス(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:廣田康人)のオニツカタイガーブランドとの3社コラボレーションモデルも発表致しました。
9度目となるアンリアレイジのパリファッションウィーク(通称:パリコレクション)でのコレクションテーマは「CLEAR(クリア)」。光を完全吸収する黒を、その対極にある光を透過する透明へと変化させ、見えない光と見えない色を共存させることで、「色即是空 -ALL IS VANITY-」の表現に挑戦しています。
素材の感性価値を再発見する取り組みであるMOLp®は、機能的価値を体験価値(UX)に昇華すること、プラスチックの新しいエージング表現という観点からアンリアレイジのコンセプトに共感し、マテリアル・アドバイザーとしてアンリアレイジのコレクションに全面協力致しました。MOLp®では、これまで「SHIRANUI-不知火-」のコンセプトのもと、メガネレンズなどに使われるフォトクロミック技術を色の変化を楽しむ体験価値へと昇華する表現を発表してきましたが、三井化学の子会社でありグローバル開発支援企業の株式会社アーク(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:金太浩)とともに、アンリアレイジが目指す新しい「色への挑戦」を素材から成形品に至るまで、ものづくりの面からサポート致しました。
また、2018年10月19日(金)にはAmazon Fashion "AT TOKYO" 2019 S/Sにおけるアンリアレイジのコレクションにおいて、今回の作品の一部が発表されます。
アンリアレイジ パリファッションウィーク2019 S/S コレクションの概要
日時:2018年9月25日(火)現地時間 16:30~
場所:パリ国立美術学校(Palais des Beaux-Arts) 住所:13 quai Malaquais, 75006 Paris, France
アンリアレイジ Amazon Fashion “AT TOKYO” 2019 S/S コレクションの概要
日時:2018年10月19日(金)*Invitation Only、詳細は以下WEBサイトで順次公開
WEBサイト:Amazon Fashion “AT TOKYO“
今回協力した素材
① SunSensors™-MR™-8
メガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る三井化学の調光(フォトクロミック)レンズブランド。インマスタイプであるにも関わらず、トップレベルの退色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちします。
今回、色が変わる洋服に付けるボタンやコインなどのパーツとして使用。
② STABiO®
スタビオ®は、三井化学が開発した世界初のウレタン新素材。
植物を原料とするバイオマスプラスチックで、ライフサイクルでの二酸化炭素排出削減に貢献します。自動車塗料などに使用され、短時間・低温で硬化する特長から、作業時間短縮・エネルギー消費削減に貢献。また、透明性、耐久性を有しており、様々な成形材に使用可能です。今回、色が変わる洋服に付けるパールやスタッズなど各種パーツ、靴などに使用。
③ プライムポリプロ®
株式会社プライムポリマーが製造・販売する日本No1シェアを誇るポリプロピレン樹脂。特にバンパーやインパネなどの自動車用途ではグローバルに高いシェアを誇る。今回、三井化学東セロのフィルム加工技術を活用し、フィルムやシート、マイクロスリット糸に加工、色の変わるスパンコールやニットとして使用。
アシックス・オニツカタイガーとの3社コラボレーションの実現
アンリアレイジ(ANREALAGE)
2003年、デザイナー森永邦彦により設立。ANREALAGEとは、A REAL-日常、UNREAL-非日常、AGE-時代、を意味する。日常の中にあって非現実的な日常のふとした捩れに眼を向け、見逃してしまいそうな些事からデザインの起点を抄いとる。「神は細部に宿る」という信念のもと作られた色鮮やかで細かいパッチワークや、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服、テクノロジーや新技術を積極的に用いた洋服が特徴。現在、パリコレクションで発表を行い、国内外で販売されている。
そざいの魅力ラボ –MOLp®-
三井化学グループが100年以上に亘り、継承し、培ってきた素材や技術の「機能的な価値」や「感性的な魅力」を、あらゆる感覚を駆使して再発見し、そのアイデアやヒントをこれからの社会のためにシェアしていく三井化学グループのオープン・ラボラトリー活動です。2018年3月にはMixology(ミクソロジー)をテーマとした初の単独展示会MOLp® Caféを開催するなど、「そざいの魅力」を広くコミュニケーションする活動を行っています。