なぜUV+420cut™なのか
目の長期的な健康のために、
420 nm までの光に着眼。
UV+420cut™ 2つのポイント
紫外線に加え、健康への影響が懸念される波長 400~420 nm の光をカット
400~420 nm をカットしても色の見え方はナチュラル
紫外線と高エネルギー可視光線から目を守る
光は波長により短い方から紫外線、可視光線、赤外線に分けられ、波長が短いほどエネルギーは大きくなります。可視光線は波長にしておおよそ 400~700 nm までの電磁波のことで、この間に波長の違いで紫から赤までの色が連なっています。
波長が 280 nm 以下の紫外線UV-Cは大気中のオゾン層で吸収されます。315~280 nm の紫外線UV-Bは眼球表面の角膜ですべて吸収されます。これより長い 400~315 nm の紫外線UV-Aは、大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過したもののほとんどは水晶体で吸収され、残りの1%が水晶体を通過して網膜まで到達します*1。この紫外線ばく露が、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、白内障を引き起こすことが知られています。紫外線をカットすることで角膜や水晶体へのダメージを減らすことができます。
網膜まで届いてしまう高エネルギー可視光線(HEV light)
可視光線の中でも、紫外線に次いで大きなエネルギーを持つ波長 400~500 nm までの青紫から青までの光が高エネルギー可視光線とされています。これはブルーライトとも呼ばれ、水晶体を透過して網膜まで到達します。その中でも 400~420 nm の光については健康への影響が懸念されます。ドイツのドレスデン工科大学のフンク教授の研究によれば、標準化された細胞培養によるラボ実験において、411 nm の短波長光に曝した場合には、470 nm 波長光に曝した場合よりもニューロン網膜細胞が強い酸化ストレスを受け、細胞死(アポトーシス)の兆候が認められました(図1)*2。400~420 nm の短波長光は大きなエネルギーを有するため、角膜や水晶体を透過し過剰な物理的科学的反応を引き起こすといいます。特に20歳以下の若い世代は極めて透過性の高い水晶体を持ち、さらにアウトドアでの活動を好むことから、ダメージを受けやすいことも報告されています。
図1
動物実験において 411 nm 波長光 4.5 W/m² を24時間照射した場合、細胞死の指標であるsub G1-DNA量の割合が、他の条件に比べて大きく増加しています。(図中の「Control」は照射前を示す)
リチャード H.W.フンク
医学博士
ドレスデン工科大学カール・グスタフ・カールス医学部
解剖学研究所 所長
色の見え方はナチュラル
こうしたことから、UV+420cut™テクノロジーは紫外線から 420 nm までの波長をカットする機能を普段使いのレンズに実現しました。
UV+420cut™がカットする 400~420 nm の光は、視界の色には影響がありません。
紫外線に加え 400~420 nm の高エネルギー可視光線もカット
※中心厚2mm、ハードマルチコート付きレンズにて測定
出典
*1 WHO Protection Against Exposure to Ultraviolet Radiation 1995
*2 Knels, L., Valtink, M., Roehiecke, C., Lupp, A., Vega, J. d. l., Mehner, M., & Funk, R. H. W. (2011) Blue light stress in retinal neuronal (R28) cells is dependent on wavelength range and irradiance. European Journal of Neuroscience, 34, 548-558