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製品特性

設計自由度を高め、
可能性を拡げる素材

APEL™は、光学的なバランスに優れています。
このページでは、代表的な特徴をご紹介します。

01

高屈折率

非晶性ポリオレフィンの中で最も高い屈折率を誇るため、収差補正に優れます。
レンズ設計の自由度の高さから、スマートフォンなどで多く採用されており、透明性の高い光学レンズや光学部材に最適です。

《 屈折率とアッベ数 》

屈折率とアッベ数
02

低複屈折

光学的異方性が少なく、本質的に複屈折が小さい素材です。
またARコート性にも優れていますので、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などの分野でも使用いただけます。レンズ設計の自由度の高さから、スマートフォンなどで多く採用されており、透明性の高い光学レンズや光学部材に最適です。

《 試験結果(COPとの比較) 》

試験結果(COPとの比較)
03

高透明

可視光領域(400-800nm) で高い光線透過率です。

《 光線透過率 》

光線透過率
04

高耐熱

高温下でも黄変・変形しにくい特長を有し、機械物性の温度依存性が低いです。

《 125℃耐熱試験結果(透過率の変化)》

125℃耐熱試験結果(透過率の変化)

《 屈折率温度変化 》

屈折率温度変化
05

高防湿

透明樹脂のなかで最も低い透湿係数を有し、防湿性が求められる包材などに最適です。

《 O2透過率と透湿係数 》

O2透過率と透湿係数
06

寸法安定性

⾮晶性であるため寸法精度に優れ、また吸水による寸法変化がありません。
PCと比較すると、APEL™は吸水率が低く、寸法安定性に優れます。

《 吸水による寸法変化率 》

吸水による寸法変化率
07

電気特性

ポリオレフィン本来の特性である優れた電気特性を有し、高周波特性にも優れます。
APEL™は低誘電損失、低誘電率の特徴を有します。

《 誘電率と誘電損失 》

誘電率と誘電損失
08

耐薬品性

化学的に安定しており、酸、アルカリ、極性溶剤に対して高い耐薬品性を示します。

《 各種樹脂との耐薬品性比較表 》

酸やアルカリ極性溶剤にも強い。
酸やアルカリ極性溶剤にも強い。

△:注意 ×:不可
APEL™はバイオ分析セル、医療包材に必要な酸、アルカリ、極性溶剤に対して、高い耐性を有します。

耐薬品性比較表
耐薬品性比較表

(記号)××:溶解 ×:部分溶解  △:膨潤  ○:変化なし
テスト方法:2mm厚さ角板より10mm角のテストピースを切り出して、常温浸漬