ポリマー構造と
位置づけ
靭性と流動性に優れた、
実績ある高機能ポリアミドです。
アーレン®は、テレフタル酸を用いた、高耐熱かつ耐薬品性に優れるポリアミドです。基本骨格に芳香環を取り入れることにより、融点330℃という高耐熱性を実現するとともに、従来のポリアミド樹脂の弱点であった吸水性の問題もクリアしました。
第3成分を加え変性させることで、良好な成形性を維持しながら、耐熱性と低吸水性のバランスをとったポリマー構造を持っており、近年のIT技術を支える表面実装方式の鉛フリーはんだにも十分な耐熱性を保持します。
1980年代、三井化学が世界に先駆けて開発・上市し、電気・電子分野や自動車分野で選ばれ続けている実績のある高機能樹脂。ニーズに応えてラインナップを拡大し、鉛フリーはんだプロセスやハロゲンフリーなど環境対応を進めながら進化を続けています。
アーレン®の特性
ポリアミド樹脂の特徴（機械物性）を維持しながら、
高耐熱性、低吸水性を発現したバランスに優れた材料です。
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HIGH HEAT
RESISTANCE高耐熱性高耐熱性 -
LOW WATER
ABSORPTION低吸水性低吸水性 -
HIGH MECHANICAL
STRENGTH高機械強度高機械強度 -
CHEMICAL
RESISTANCE耐薬品性耐薬品性 -
STRENGTH AT HIGH
TEMPERATURES高温時剛性高温時剛性 -
COLOR
SELECTION豊富な色展開豊富な色展開
高耐熱性
HIGH HEAT RESISTANCE融点は310〜330℃と高く、鉛フリーはんだ加工にも対応。
成形時の流動性も良好。
融点を高め、鉛フリーはんだ加工に対応するリフロー耐熱性を向上させました。吸水性と難燃成分のコントロールにより、ブリスターの発生も抑えます。
射出による流動長試験でも、他製品を超える優れた成形容易性を発揮しています。
低吸水性
LOW WATER ABSORPTION吸水率をPA66の半分以下に低減させることで、
物性や寸法の変化を抑制。
アーレン®は、従来の脂肪族ポリアミドの課題であった吸水性の高さを、芳香環の導入によって低減させることで、吸水率をPA66の½以下まで低減させました。これによって、吸水性を原因とする物性変化や寸法変化を抑制します。
また、融点およびガラス転移温度が高く、高温環境下での物性値に優れ、過酷な環境下での適用が可能です。
高機械強度
HIGH MECHANICAL STRENGTH分子鎖中の剛直な芳香環と低吸水により
優れた機械強度を維持。
ポリアミドはアミド結合由来の高強度を発現します。アーレン®は剛直なベンゼン環導入によってさらなる高強度を獲得しています。
耐薬品性
CHEMICAL RESISTANCE自動車に使用されるオイルや薬剤に対して
高い強度保持率を発揮。
エンジンオイルやクーラント液、ガソリンなど、自動車に用いられるオイル・薬剤に対しても優れた強度をキープすることを確認しています。機構部品や電装部品として十分な耐久性を有します。
高温時剛性
STRENGTH AT HIGH TEMPERATURES高いガラス転移点(Tg125℃)を有し、
エンジンルーム内の高温下においても、高剛性を維持。
ガラス転移点は約125℃、高温の環境下でも優れた剛性を維持します。
カラーバリエーション
COLOR SELECTION豊富な色展開で、複雑な構造の識別を視覚的にサポート。
デザインの自由度も向上。
※FAKRA指定のカラーバリエーションにも対応可能です。
