SWP® は、ポリオレフィンを噴射生成した多分岐構造の繊維です。一般的な樹脂カットファイバーと異なり、枝分かれ構造由来の繊維径分布があり(枝部分2μm ~幹部分30μm)、極めて大きな比表面積を有しています。増強剤、チクソ剤、分散剤、多孔質化などの改質剤ならびにバインダーや熱加工助剤などの機能付与剤になるユニークな添加剤です。

SWP®の物性

SWP®イラスト SWP®イラスト
  • 微細多分岐構造

    当社固有の製法により、ユニークな繊維形状を有しています。

  • 高比表面積

    効率的な粒子捕捉機能が期待されます。

  • 低嵩密度

    捕捉した粒子の均一分散が期待されます。

  • 融点

    100〜135℃ ヒートシールや熱成形性が可能となります。

  • 親水性

    水中での各種粒子やセルロースとの均一な混和が期待されます。

SWP®の機能

  • 粒子捕捉

    各種粒子とSWP®とを液体中で同時に分散・混合すると、SWPの多分岐繊維の間に各種粒子が物理的に捕捉されます。SWP®が液体中で均一に分散することで、捕捉された各種粒子も均一に分散します。これにより、例えば、ハチェック式抄造法によるセメントボード加工等を効率的に行うことができます。

  • 粘度制御

    SWP®は微細多分岐構造を有しており、塗料やコーティング材等に添加した場合に、せん断が掛かった状態では分岐部分が畳まれ、粘性に与える影響は小さく、静置状態では分岐部分が元に戻り、粘度上昇に寄与します。これにより、塗料等の混合・塗工時の作業性を損なうことなく、塗工後の液ダレを防止することができます。

繊維比較

  • SWP®

  • 天然パルプ

  • ポリオレフィンファイバー

適用材料

  • 不織布

  • セメント

  • 樹脂