炭鉱電車トークショーを開催、その様子をお届けします!

2020.10.09

2020年9月27日に開催した炭鉱電車トークショーの模様をお届けします。今回のトークショーは映画監督の瀬木直貴さん、炭鉱電車保存会会長の藤原義弘さん、大牟田大使でミュージシャンの長友仍世さん(infix)のお三方をゲストにお迎えし、開催致しました。

炭鉱電車の今後のあり方。

炭鉱電車の今後について語る

瀬木炭鉱電車のこれまでの役割は終わってしまいましたが、今後、鉄道ファンだけでなく多くの人々に感動を与えられるような存在になっていけないでしょうか?

長友世界各地にある炭鉱遺産の街には古い鉄道がセットでありますよね?大牟田も世界遺産の炭鉱の街ですから、やっぱり走る炭鉱電車は必要だと思うんです。

藤原私ども保存会としましては「動態保存」を目標に掲げています。この7月の豪雨被害で動かなくなった9号機が修理を終えて奇跡的に復活した時の話なのですが、警笛をどこかで聞いた市民の方がツイッターに投稿して拡散されたという事がありました。炭鉱電車が再び動き出すことは豪雨被害からの復興の象徴としても市民の心の支えとなり得る存在だと思います。

司会者が口を挟む間もないほど、話し続けるお三方です。

司会今回の「ありがとう炭鉱電車プロジェクト」に関わって頂いたお三方の感想をお聞かせいただけますか?

映像制作のコンセプトを語る瀬木監督

瀬木何事も光と影があります。大変なこともあったと思いますが、影があるから光の部分が輝くわけで、私はこの作品を炭鉱電車の鎮魂歌ではなく、未来志向の作品として取り組みました。

藤原瀬木監督から未来志向というお話がありましたが、今日は若い会員である高校生と専門学校生が参加してくれています。炭鉱電車を動態保存し、ゆくゆくは宮原坑と万田坑をレールで繋いで走らせたいという私たちの取り組みをこの若者達が未来へ受け継いでくれることを期待しています。

長友炭鉱電車を通じて三池港、炭鉱、化学という大牟田の発展の歴史を知ることができただけでなく、地元にある企業のことを知るきっかけになりました。地元企業として地域の子供達にもっとアピールすることでこの地に住み続けたいと思う若者が増えるのではないかと思います。

トークショーの後に、来場者と炭鉱電車について語り合う長友さん

司会瀬木監督には今回のプロジェクトで大変良い映像を作って頂き、本当にありがとうございました。

長友監督の作品「いのちスケッチ」と同じくらい素晴らしかったですよ!

瀬木いやいや(笑)…あ、でも何年か前にこの話があったら「RAILWAYS」っていうタイトルで炭鉱電車の映画を撮りたかったなぁ…

長友あちゃー!ほんなこつですね!そりゃやっぱもう一回走らせんといかん!(場内笑)

みなさんの炭鉱電車への熱い想いが溢れ出るトークショーとなり、会場は大盛り上がりでした。

囲み取材を受ける瀬木監督
インタビューを受ける保存会の学生メンバー
参加者での記念撮影。素晴らしい時間をありがとうございました。