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「VISION 2030」策定の背景

三井化学グループは、企業グループ理念のもと、経済・環境・社会の3軸を重視した経営を実践し、事業活動を通じた社会課題解決に取り組んできました。
2016年に策定した長期経営計画「VISION 2025」では、事業ポートフォリオの変革を最重要課題と位置づけ、成長領域の拡大、基盤事業の再構築、新事業の創出を進め、一定の成果を上げてきました。一方で、中長期的な競争力強化に向けては、さらなる実行力の向上が課題として認識されていました。 この間、DXの進展、ESGを重視する潮流の拡大、環境問題への社会的要請の高まりに加え、新型コロナウイルス感染症による事業環境・働き方の変化、国際的な競争環境の激化など、当社グループを取り巻く外部環境は大きく、かつ急速に変化しています。こうした環境変化を踏まえ、2025年以降も持続的な成長を実現するための中長期的な指針として、2021年に「VISION 2030」を策定しました。

VISION 2030の策定にあたっては、当社グループの存在意義に立ち返り、15〜20年先を見据えた「目指すべき企業グループ像」を再定義しました。その姿を、「化学の力で社会課題を解決し、多様な価値創造を通じて持続的に成長し続ける企業グループ」と定め、社会から期待される役割を起点に、化学の強みを活かした成長モデルへの転換を明確にしました。
また、将来に向けて当社グループが貢献を目指す社会像として、「環境と調和した循環型社会」「多様な価値を生み出す包摂社会」「健康・安心に暮らせる快適社会」を設定し、これらの社会像からバックキャストする形で重要課題(マテリアリティ)の見直しを行いました。

VISION 2030では、従来の素材提供型ビジネスから、社会課題を起点としたソリューション型ビジネスへの転換、ならびに事業ポートフォリオの変革を中核戦略に位置づけています。加えて、循環型社会やカーボンニュートラルの実現に貢献するビジネスモデルの構築を通じ、社会価値と経済価値の両立を図る方針を示しました。

これらの戦略を支える基盤としてDXを位置づけ、業務プロセスや組織の在り方を含めた企業全体の変革を推進することで、中長期的な企業価値向上を目指しています。
VISION 2030は、こうした環境認識と課題意識を背景に、2030年に向けた当社グループの成長の方向性を示すものです。

全体概要

VISION 2030の位置づけ

大きな環境変化を取り込み、
2030年に向けた新たな成長戦略を描く

VISION 2025の進捗と内外の様々な環境変化を踏まえ、2030年をターゲットに新たな長期経営計画を策定しました。
VISION 2030では、15~20年先の「目指すべき企業グループ像」を改定し、それに向けた「2030年のありたい姿」を定義、三井化学グループが目指す方向性を示しています。

VISION 2030の位置づけ
VISION 2030の位置づけ

⽬指す未来社会とマテリアリティ

⽬指す未来社会とマテリアリティ

2030年のありたい姿

未来が変わる。化学が変える。

Chemistry for Sustainable World

変化をリードし、サステナブルな未来に貢献する
グローバル・ソリューション・パートナー

ポートフォリオ変革を成し遂げ、新たな成長軌道を確立する。

VISION 2030 全社基本戦略

経営課題を克服し、2030年のありたい姿、そして、その先の目指す企業グループ像を実現するために、5つの基本戦略を掲げ、全社を挙げて実行を推進します。

5つの基本戦略

VISION 2030 基本戦略

事業ポートフォリオ変革の追求

事業ポートフォリオ変革の追求

● 社会課題視点の全事業への展開

● 事業領域の拡大・深耕による成長

● 既存事業の構造改革加速、グリーンマテリアルによる事業転換

ソリューション型ビジネスモデルの構築

ソリューション型ビジネスモデルの構築

● 事業デザイン力強化による新事業の創出

● 社内横串連携、社外パートナーとの連携強化

サーキュラーエコノミーへの対応強化

サーキュラーエコノミーへの対応強化

● 全事業を対象としたCE型ビジネスモデルの構築

● 原燃料転換に基づくCE対応製品の展開

● カーボンニュートラルに資する環境基盤技術の開発・獲得

DXを通じた企業変革

DXを通じた企業変革

● DXの全社・全領域への展開

● 製販研・SC全体の変革を通じた価値の創出

経営基盤・事業基盤の変革加速

経営基盤・事業基盤の変革加速

● コミットメント・チャレンジ意識の浸透

● エンゲージメント向上による組織能力向上、企業文化変革

● グローバル全拠点での安全・安定運転と競争力強化の両立

● サステナブルなSCの構築

ビジネスモデル転換による「ポートフォリオ変革」

ビジネスモデル転換による「ポートフォリオ変革」

「社会や消費者がどのような課題を抱えているか」に遡って発想し、価値を創出する社会課題視点のビジネスへの転換を図る。同時にDXを全事業に展開し、新たなビジネスモデルへの進化のスピードを加速。

社会課題視点

お客様の先の課題を探索し、
社内外連携で価値を生み出す

お客様のニーズに合った製品やサービスの提供を行う「顧客第一主義」から視野を広げ、より大きな社会課題に目を向けてビジネスのあり方を考えることで、三井化学グループならではの価値の高い提案を目指していきます。社内連携に加え、オープンイノベーションや外部との提携など、社内外の技術や知見を多様に組み合わせ、事業機会を拡大していきます。

顧客の先の課題を、複数の事業連携により解決

ソリューション型ビジネスモデル

「つくって売る」から「事業をデザインする」へ

「素材」を提供する従来型のビジネスを深化させ、社会課題の解決につながるソリューションの創出に挑戦します。「モノをつくって売る」という思考ではなく、「事業を自らデザインし、モノにとどまらない新たなソリューションを生み出す」という観点で、あらゆる業態とのコラボレーションも視野に入れ、価値創出につながるビジネスモデルを構築します。

素材提供に留まらないソリューションを提供する

サーキュラーエコノミー型ビジネスモデル

循環型のサプライチェーンを構築する

大量生産・大量消費からサブスクリプションやシェアリングなど循環型サービスへと世の中の流れが変わっていることを背景に、「つくる→売る」という一方通行のビジネスモデルから、「使う→再利用する」までのサイクルを考えた製品設計や事業創出に取り組み、サーキュラーエコノミー(CE)への対応を全社で進めていきます。

CE型サプライチェーン/エコシステムの構築

デジタルトランスフォーメーション(DX)

DXの加速で会社の変革「CX」を目指す

DXは変革を進めるうえで欠かせないツール。全社員がDXの基礎知識を身に着けるとともに、各部門に高い専門性を持つDXチャンピオンを配置することでいち早くノウハウを浸透させ、全社のDXを加速します。業務のやり方を変え、ビジネスモデルを変え、最終的に会社全体が変わるCX(コーポレートトランスフォーメーション)実現を目指します。

デジタルリテラシーの向上

事業ポートフォリオ

 

経営目標・投資計画

VISION 2030 経営目標

VISION 2030 経営目標

*非財務指標の一部です。その他の項目については非財務指標をご覧ください。

VISION 2030 投資資源配分

VISION 2030 投資資源配分
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