三井化学グループは、経済軸・環境軸・社会軸から成る3軸経営(トリプルボトムライン)を深化させ、長期的視点に立った経営により、社会課題の解決につながる事業活動を行い、社会とともに持続的に成長・発展していくことを目指しています。
2021年度には、2030年に向けた長期経営計画を「VISION 2030」として策定しました。
VISION 2030策定にあたっては、当社グループの存在意義である「社会課題の解決」に立ち返りました。加速する環境変化の中で生まれる様々な社会課題に対し、多様な価値を創造できる「化学の力」で、その解決策を継続的に提供する企業体でありたいと考え、15~20年先に当社が目指すべき企業グループ像を「化学の力で社会課題を解決し、多様な価値の創造を通して持続的に成長し続ける企業グループ」と定義しました。
そして、内外環境変化・メガトレンドをふまえ、起こり得る環境・社会の数多の課題に対し、当社グループが取り組む方向性として、我々の貢献を通じて目指す3つの未来社会の姿を設定しました。
1つ目は、「環境と調和した循環型社会」。「地球環境との調和」を掲げる企業グループ理念に基づき、資源の有効活用と環境負荷の軽減に資する製品・サービスの提供を通じ、「環境と調和した循環型社会」の実現を目指します。
2つ目は、「健康・安心にくらせる快適社会」。企業グループ理念の社会貢献5項目「人類福祉の増進」に基づき、様々な環境の変化においてもあらゆる人々の健康・安心、そしてくらしの快適性向上に資する製品・サービスの提供を通じ、「健康・安心にくらせる快適社会」の実現を目指します。
そして、3つ目は、「多様な価値を生み出す包摂社会」。企業グループ理念で掲げる「材料・物質の革新と創出を通じた社会への貢献」という当社グループの使命を果たすべく、革新の源泉である多様性を認め活かすことで、新たな価値を連鎖的に創出していく「多様な価値を生み出す包摂社会」の実現を目指します。
当社グループは、これら3つの未来社会の実現にむけて取り組むべきマテリアリティを特定し、VISION 2030における基本戦略に織り込みました。また、VISION 2030の確実な実行のための非財務指標として、マテリアリティに紐づくKPIと目標を定めました。これらの非財務指標を基に具体的なPDCAを回しながら企業価値の向上につなげていく考えです。
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