050 SHIRANUI® CAGALIVI
不知火六本組木篝火

Design feature

瞑色(めいしょく)の空に揺らめく篝火(かがりび)。その灯火がうつす幽玄な世界は、太古から私たちの心を動かし、『源氏物語』で光源氏が玉鬘(たまかずら)に贈った恋の歌にも登場します。

「CAGARIVI 不知火六本組木篝火」は、現代だからこそ表現できる篝火の幽玄な世界を追求。
その灯火の部分には、太陽の光を受けて淡く色付く、透き通ったプラスチック『SHIRANUI®』を採用しました。

2016年に大型重合に成功したSHIRANUI®の現代のフォトクロミック色素技術と、神社仏閣などで活用される日本の伝統的木工技術を組み合わせ、"MATSURIAL"の世界に誘うオブジェに仕上げました。

※六本組手は、木材を釘やボルトなどの金属部品を使わずに組み合わせる日本の伝統的な木工技術の一つで、六本の木材を組み合わせて一つの構造を作る技法を指します。この技術は、江戸時代に発展し、神社仏閣の建築に広く利用されました。木材の特性を最大限に活かし、耐久性と美しさを兼ね備えた構造を作り出します。

Spec

素材:
SHIRANUI® MR(高屈折率レンズ材料)、木材(欅)

Material Description

MR

三井化学が世界で初めて開発した、最高品質の光学プラスチックレンズ材料です。高い透明性や高屈折率など光学特性に優れ、軽量かつ高強度で、高屈折率メガネレンズ材料では高いシェアを持っています。
薄型・軽量なフチなしフレーム用レンズや、色素技術と組み合わせたブルーライトカットレンズ、フォトクロミック(調光)レンズなど、眼鏡のデザインと機能に数々の革新をもたらしてきました。
MR™レンズ材料の優れた素材特性に加え、特定波長の光をカットする技術や紫外線に反応して色が変化するSunSensors™のフォトクロミック色素技術などさまざまな機能によって、新たなものづくりの可能性を拡げています。

About SHIRANUI®

不知火(しらぬい)

海の果てでゆらゆらと浮かびあがる、言い伝えの灯火・・・・
近づくほどに遠ざかるその神秘を、いにしての人々は「しらぬい」(不知火)と名づけました。
何もないところからぼんやりと現れ、いつしか鮮やかな色を放つ
幻想的なその風合いを、遥かなしらぬいに見立てて、
光を受けて淡く色づく、透き通ったプラスチックの静かなる変容、
その風情をぜひ、感じてみてください。

Collaborations

・有限会社 嶋モデリング

デジタルとアナログを融合して創り出す孤高の原型師。2次元を3次元にするその卓越した技術は全国レベル。その原型から生まれた製品は日本各地で目に、手に触れることができます。

・漆器くにもと

漆器問屋四代目にして、業種や産地の垣根を越えた地域のモノづくりのコーディネーターとして、人と人、技術を融合させ新しいモノづくりに挑戦しています。