CASE

事例

ブラジャーのパーツ

ブラジャーのパーツ

体型の変化や、体の左右差などをカバーし、
一人一人にマッチする、ブラジャー開発に貢献

現行材の課題

  • 妊娠・出産などのライフイベントだけでなく、年齢や日々の体調によっても女性のバストはデリケートに変化します。
  • また、その度にサイズが合わない、装着感が悪いなどの悩みが尽きないのが、ブラジャーという製品です。
  • 製品構造の改良や多くのパーツを組合わせることで年々改善されているものの、個人のわずかな違いをカバーする製品開発は難しく、特に材料面でのアプローチは限定的なものでした。

アプローチ

  • 常に女性の身体に触れる製品であり、アブソートマー®の体温で柔らかくなる特性は、「フィット感」と「締め付けの緩和」という、相反する要求を満たせるのではないか。
  • ブラジャーはパーツ点数が多い製品であり、目的に応じて、必要なパーツにアブソートマー®を使うことで、ターゲットとする購買層それぞれに対する快適性を訴求できるのではないか。

解決した点

長時間の装着性改善
アブソートマー®の体温で柔らかくなる特性は、狙い通り「フィット感」「締め付けの緩和」という相反する性能の両立を実現し、これまでにない快適性を実現しました。
目的に応じたパーツへの適用
バストのサイズが変わりやすい妊娠時はマタニティ用として、カップ部分に使用し、元々のバストの左右差によって発生していた締め付けの緩和には、ブリッジ部分へ使用するなど、目的とターゲットの違いによって使い分けが可能となっています。

開発者の声

株式会社 ワコール
技術・生産本部 材料管理部 材料購買二課
今西 智晴
Q1.アブソートマー®を紹介された際のファーストインプレッション
_異業種の展示会で、押出成形のコップを触り、手になじむように持ち手部分が変化し、再度離して放置しておくと元の形状に戻る姿に感動しました。
Q2.なぜ、この用途に挑戦しようとされたのか
_インナーウェアは体温に一番近い存在なので、温度に可逆的に変化する機能は、世の中にない材料シーズになると判断したからです。
Q3.アブソートマー®での開発で一番ワクワクしたこと
_当初伸びる部分に置き換えて開発をしたが今までの材料との違いがなく、発想を転換し伸びない部分に置き換えると体になじむ発語が得られ開発が加速度的に進んだことです。
Q4.貴社開発において、三井化学が果たしていると思われる役割
_繊維業界にはない材料シーズを提供してくれることです。
Q5.ズバリ、今の貴社にとってアブソートマー®とは?
_他社には絶対真似 は出来ない原材料なので 、必ずや全世界のワコールグループの価値向上につながる存在になると確信しています。

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