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イヤホン用イヤピース
長時間使用でも痛くならない。
人を選ばず、どんな耳の形状でもフィット&なじむのが心地よい。
現行材の課題
- デリケートな耳の中を傷つけないため、現行材はシリコーン樹脂が多く使われており、柔らかさを重視した製品設計となっています。
- 一方で、多様なサイズのイヤピースを付属しても、個人にぴったりとフィットするものは少なく、長時間の使用によって痛みが発生するなどトラブルの解決が課題となっています。
アプローチ
- デリケートかつ個人差の大きい人体の部位だからこそ、単純な柔らかさだけではなく、密閉性がありながらも、体温によって柔らかく変形するアブソートマー®の特性が、長時間の使用でも快適なイヤピースに活かせるのではないか。
解決した点
- 長時間の装着性改善
- アブソートマー®の体温で柔らかくなる特性は、装着後の「フィット感」を大きく向上させ、長時間使用時の快適性実現に寄与しました。
開発者の声
- 株式会社オーディオテクニカ
- Q1.アブソートマー®を紹介された際のファーストインプレッション
- _複数のプレートサンプルで紹介いただき、体温で柔らかくなり応力が緩和される性質を体感でき、人体に密着するイヤホン・ヘッドホンに活用できるのではないかと考えました。
- Q2.なぜ、この用途に挑戦しようとされたのか
- _アブソートマー®の応力緩和の性質が、イヤホンのイヤピースに抱えているフィット感・痛みという問題の解決アプローチの1つになるのではないかと考えたためです。
- Q3.アブソートマー®での開発で一番ワクワクしたこと
- _アブソートマー®素材のイヤピースサンプルが初めて完成して、自分の耳に数分装着した後、自分の耳の形状にイヤピースが変形していることを確認した時、これまでのイヤピースにないフィット感・痛みに対する新しいアプローチが出来ていることを実感し、製品化への期待も出来てワクワクしました。
- Q4.貴社開発において、三井化学が果たしていると思われる役割
- _アブソートマー®のようなこれまでにない新しい素材を提案・提供から、開発中では試作品の検討・評価、商流のフォローなど、製品化に向けて全般のサポートもしていただき、新規素材を搭載した製品を開発する上で重要な役割を果たしていただいています。
- Q5.ズバリ、今の貴社にとってアブソートマー®とは?
- _アブソートマー®の体温で柔らかくなり応力が緩和される性質は、耳に装着するヘッドホン・イヤホンと親和性が高いので、今後も改良と、別部品での採用の検討を進めていきたいと思える特別な材料です。
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