CASE事例

  • CASE01

    フィルムAB剤

    オレフィン系のフィルムの耐傷・摺動性向上、モノマテリアル化に貢献

ミペロン®AB剤用途での特性

機械物性の高さ 耐久性 良分散 良モルフォロジー

採用例・評価例

OPPプロテクトフィルム
LDPEシーラント層に添加する、食品フィルム

AB剤における現行材の課題

ポリオレフィンフィルムの特徴として、隣接する層は強いファンデルワールス力と静電気のためにくっつく傾向があります。
これはブロッキングと呼ばれており、時にフィルムに悪影響を与えます。これを解消するために、ブロッキング材としてシリカやゼオライトといった無機物が使用されますが、フィルムから脱落しやすく、またその硬さからフィルムやフィルム製造機自身に損傷を与えるリスクもあります。さらに、近年ではプラスチックフィルムのリサイクル性を高めるために、モノマテリアルフィルムの開発も求められています。

解決策

ミペロン®PM-200Cは、フィルム用途での無機添加剤に代わる高性能代替品です。ミペロン®は、真球状・狭粒度分布といった特徴を持ちます。
また、ミペロン®はポリエチレンであるため、オレフィン系のフィルムと相容性が非常に高いです。
これらの特徴から、フィルムに添加した際にも、高い分散性と良モルフォロジーを獲得することができます。

ミペロン®を添加することによって、優れた機械的特性・高い耐久性・優れて分散性を獲得することが可能です。

解決策

フィルムメリット

また、ミペロン®自身が高い摺動性を持つことから、フィルムに少量添加するだけでも非常に高い滑り性・ブロッキング性能を獲得することができます。 これにより少量の添加でも十分なアンチブロッキング性能を獲得することが可能です。

下記データは、代表値であり保証値ではありません。
フィルムメリット
<測定条件>
・単層40μmフィルムフィルム ・フィルム同士のスリップ試験 ・試験片幅63.5mm ・試験速度100mm/min ・荷重200g

また、ミペロン®自身が高い耐摩耗性とその柔らかさ、脱落のしにくさからフィルムをこすり合わせる試験を行った際に、ひっかき傷の本数や脱落した粒子の数が減少します。これにより無機系の添加剤に比べて、印刷不良や製造ラインに異常をきたす確率が下がり、生産効率を向上させることが可能です。また、ミペロン®自身がシリカより柔らかいことから、製缶機を傷つける可能性が下がり、マシントラブルの頻度が下がります。

Reciprocation Numbers
Reciprocation Numbers

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