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大牟田から世界へ 大牟田から未来へ

1997年〜2012

1997(平成9)年10月、世界の市場で存在感ある総合化学企業を目指して「三井石油化学工業」と「三井東圧化学」が合併し「三井化学」が誕生した。
そして大牟田工場は、石炭化学を発祥とする有機合成技術を活かした、ウレタン原料(イソシアネート)及び機能化学品(ヘルスケア材料・精密化学品・農業化学品)を主体とする中核工場となった。

2000年代、大牟田工場は全社中期経営計画「更なる拡大と成長」「事業構造の変革と収益力強化」「新たな価値創造への挑戦」の下、既存製品の増強と徹底的なコストダウン、戦前より受け継がれてきた工場基盤の維持・強化、そして更なる新製品・新規事業拡大に取り組み、メガネレンズ材料を代表とするヘルスケア材料の拡充、農薬(殺虫剤・殺菌剤)による農業化学品事業を拡大してきた。
そして2010(平成22)年10月には全社11中期経営計画(2011年~2013年)を受け、近未来のあるべき姿(2015年近傍)を「イソシアネート類を中核とする精密有機合成化学の拠点」と定め、大牟田工場グランドデザインに描いた。

ここで100年の歴史を振り返ると、大牟田工場の特徴は、製品そのものというよりも長年にわたり培ってきた精密有機合成技術をベースに、各種ファインケミカル製品を展開してきたことにある。
大牟田工場は各時代の荒波に揉まれつつも、持てる技術を複合化し駆使して、事業・製品構成を替え自己変革しながら生き抜いてきた。
現在、主力ウレタン事業の激動の下、工場は今また新たに大きな変革期を迎えている。
しかし、今までもそうであったように大牟田工場は総力を結集し、ピンチをチャンスに変えて次の世代へ生き抜いていく決意である。2012年を次の100年の起点とする。
「大牟田から世界へ 大牟田から未来へ」

写真 近代化産業遺産

工場内に残る近代化産業遺産等
(経済産業省からJ工場と旧労務館が認定)

写真 旧三池炭鉱専用鉄道の電気機関車

現在も原料・製品の輸送で使用している
旧三池炭鉱専用鉄道の電気機関車

写真 J工場(近代化産業遺産)

J工場(近代化産業遺産)

写真 旧労務館(近代化産業遺産)

旧労務館(近代化産業遺産)

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