062 GoTouch® AroMATERIUM
薫香六面体

Design feature

MOLpCafé2021で発表した「GoTouch® Compouds」では、日本各地の未利用資源の有効活用により、地域のロスを減らすとともに、化石資源の使用量削減につながるだけでなく、地域活性化にも貢献できる可能性を提案してきました。
さらに今回は、企業に眠る未利用資源と香りに着目し、新たなGoTouch® Compoudsにより制作したのが「AroMATERIUM」です。
嗅覚は五感の中でも密接に感情に関わっており、香りを嗅ぐだけで癒しを感じたり、お腹が減ったり、時には不快になったり。
その時の感情は香りによって呼び覚まされることもあります。
今回閉じ込めた香りには、Food Up Islandとのコラボレーションによって、誰もが一度は食べたり飲んだりしたことのあるお菓子や飲み物由来の未利用資源とその香りを使用しています。
企業の未利用資源をプラスチック加工できるように改質し、香りを強く放つ樹脂設計にすることで、豊かな感情や思い出を、好きな形状で手元に残すことができます。
これは、まさに「企業版GoTouch®」と呼べる取り組みです。

Spec

素材:
タフマー® / キャラメルパウダー、カカオハスク、紅茶葉、コーヒー殻、ビスケット粉、モルトフィード

Material Description

タフマー® / TAFMER™
熱可塑性エラストマー樹脂:
タフマー®は、ポリオレフィンの規則的な分子構造を意図的に崩して、分子を動きやすくすることで柔軟性を付与したαオレフィンコポリマー樹脂。
ポリオレフィンに添加することで、樹脂の性質を飛躍的に向上させる改質材として利用されるほか、柔軟で軽量な軟質成形材として、自動車部品、包装材料、スポーツ用品、電線、土木資材、建装材、文具、日用品など幅広い分野で使用されている熱可塑性プラスチックです。

About 企業版GoTouch®

持続可能な循環型社会の実現。これは地球規模の大きな課題のひとつです。
“混ぜる”技術(「相容化・分散」技術)。これは三井化学が世界に誇るコア技術です。
三井化学のコア技術をmixして生まれたひとつの解。それが「GoTouch®」です。
日本各地の未利用資源の有効活用により、地域のロスを減らすとともに化石資源の使用量削減につながるだけでなく、地域活性化にも貢献できる可能性を秘めています。
今回は食品メーカーとコラボレーションすることで、食の課題解決を試みました。

Collaborations

Food Up Island
企業・業界の枠を超え「ワクワクできる食を通じて、社会課題解決を目指す」という志をもとに、食品メーカー各社からメンバーが集まった有志のプロジェクトです。

※ 参画企業:
キリンホールディングス株式会社、サッポロビール株式会社、森永製菓株式会社、森永乳業株式会社