061 SHIRANUI® CAGELI
不知火花器

Design feature

薄くて、軽くて、丈夫な三井化学のメガネレンズ材料「MR™」は、熱硬化性樹脂であるため、注型と呼ばれる製法で造形します。

正しく同じ形をつくるのも大切だけれど、決められた形だけでなく、もっと自由に表現できないだろうか?

そんな発想から、熱硬化性樹脂の新たな表現方法を追求し、伝統的な曲げ加工を応用して花器を制作。
また、ゆらめくようなドレープ形状と、フォトクロミック色素を配合したことにより、器に濃淡のある陰影を表現しました。

そこに注がれた水や生けられた草花、そして光により、刻一刻と移ろう表情の変化をお楽しみください。

光により刻一刻と移ろう表情

Spec

素材:
MR™(高屈折率レンズ材料)

Material Description

MR™
三井化学が世界で初めて開発した、最高品質の光学プラスチックレンズ材料です。高い透明性や高屈折率など光学特性に優れ、軽量かつ高強度で、高屈折率メガネレンズ材料では高いシェアを持っています。
薄型・軽量なフチなしフレーム用レンズや、色素技術と組み合わせたブルーライトカットレンズ、フォトクロミック(調光)レンズなど、眼鏡のデザインと機能に数々の革新をもたらしてきました。
MR™レンズ材料の優れた素材特性に加え、特定波長の光をカットする技術や紫外線に反応して色が変化するSunSensors™のフォトクロミック色素技術などさまざまな機能によって、新たなものづくりの可能性を拡げています。

About SHIRANUI®

不知火(しらぬい)
海の果てでゆらゆらと浮かびあがる、言い伝えの灯火・・・。
近づくほどに遠ざかるその神秘を、いにしての人々は「しらぬい」(不知火)と名づけました。
何もないところからぼんやりと現れ、いつしか鮮やかな色を放つ幻想的なその風合いを、遥かなしらぬいに見立てて、光を受けて淡く色づく、透き通ったプラスチックの静かなる変容、その風情をぜひ、感じてみてください。