みんなで食べてチーム力を
一気に高める
「タイヌードル」
ビッグサイズ・全部のせ。
ポリエステル繊維やPETボトルの原料となる高純度テレフタル酸を扱うタイの現地法人に駐在し、営業課長として販売業務全体を統括しています。東南アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパと、世界中が販売エリアになっています。そんな私の勝負メシは「タイヌードル」。路上屋台など、現地の空気を肌に感じながら食べるのが粋です。中でもお気に入りなのは、職場近くのお店にある「ビッグサイズヌードル」。量はなんと約10人前!これを、水餃子や豚肉など「全部のせ」でいただきます。難しい商談が成立した時やチーム力を高めたい時に、同僚たちと食べに行き、気合を入れています。
タイは治安も安定しており、現地の方も温厚で親日家が多いので、日本人を優しく受け入れてくれます。仕事中もおしゃべりや笑いが絶えません。私も片言のタイ語で冗談を言ったりしています。シビアな局面も同じペースなので、赴任当初は戸惑いもありましたが、今は厳しい「勝負」の時こそ、明るさや前向きな気持ちを失わないことが大切なのだと考えています。また、1年中温暖な気候で、マンゴーなどのフルーツも豊富。パタヤ、プーケット、サムイなど、東南アジアを代表するリゾート地へ気軽に足を運べることも魅力の一つだと思いますね。写真は家族旅行で行ったボルネオ島です。
多様性の国、
マレーシアでの仕事を支える
自由な食事「ナシチャンプル」。
私はFactory Managerとして、太陽電池用封止材の製造を生業とするマレーシアの現地法人に駐在し、事業部や名古屋工場との連携、現地法人内の生産技術全般の統括を担当しています。昼食は近隣のレストランで食べることが多いのですが、マレーシア料理で気に入っているものが、「ナシチャンプル」という、ご飯に自分の好きなおかずを乗せる形式の食事です。マレーシアのレストランが美味しいかどうかは、混雑具合ですぐにわかります。ここは飛び込んで食べてみたら美味しかったので、週に1度は来ていますね。日々の仕事を支える勝負メシです。
マレーシアは多民族国家で、スパイスやフルーツなど、食文化が豊富です。美味しそうな屋台も多く、飛び込みで食べてみることも多いのですが、当たり外れも多いですね。私が働くマラッカという街は、世界中で最も安くゴルフができる貴重な場所なので、週末はゴルフ場で過ごすことが多いです。ゴルフ場のコンディションはあまり期待できないので、毎回ボランティアのつもりで、グリーンを手入れしながらラウンドしています。マレーシアの、自由かつ超マイペースな人たちとのコミュニケーションは楽しい人生経験になっています。
成功への架け橋となる
オハイオの巨大ハンバーガー「The Bridge」。
自動車用のPPコンパウンドの生産・販売を行っているアメリカの現地法人で、営業として日系の自動車メーカーや部品メーカーを担当しています。そんな私の勝負メシはハンバーガー。アメリカといえば、やはりこれです。実は、私が駐在している町には、名物ハンバーガーがあるんです。それは「The Bridge」という、通常の約2倍の大きさのハンバーガー。肉だけで、なんと1パウンド(454g)もあり、これを食べると気持ちが高まります。このお店は1900年代前半に開店した、町で最も由緒のあるお店で、大事な顧客をお迎えした際は必ずお連れします。仕事に欠かすことのできない勝負メシがたくさんあるお店です。
オハイオの土地は広大で、空も高い。車で何時間走ってもコーン畑が続く、アメリカならではの大自然を体感できます。そんな大自然の中で、アウトドアやキャンプをしていると、体を鍛えながら心も豊かになっていると実感します。ただ、冬は非常に寒いので、夏場に悔いのないように遊ぶことが大切です。アメリカは、お店ではテーブルごと店員が決まっていて、店員がテーブルに来るまで待たなければいけないなど、文化の違いを感じることもありますが、今ではすっかり慣れましたね。
日々の仕事に欠かせない
ルーティーン。
クセになる味
「ドイツパンのサンドイッチ」。
私が職属するR&D戦略室は、研究組織全体の効率化や最適化を検討し、産官学(民間企業・地方自治体・大学や研究機関の総称)に関わる社内外連携の企画・推進を行う部署。私は現在、ヨーロッパの研究機関との共同研究を実現させるため、ドイツのアーヘン大学に派遣されています。そんな私の勝負メシは、お気に入りのパン屋で買うドイツパンのサンドイッチ。ドイツは世界屈指のパン大国として知られているだけあって、パン自体も抜群に美味しいです。ついつい同じサンドイッチを選んでしまうので、日々のルーティーンの一つと言えるかもしれないですね。
ベルギーとオランダとの国境に近い、小さな街で働いているので、少し足を伸ばせば異なる文化と触れ合うことができます。緑も多く、良い環境だと思いますね。ただドイツでは、どのお店も夜遅くまで開いておらず、日曜・祝日はお休みになってしまいます。なので、土曜日の買い出しは欠かせません。休日は趣味であるサイクリングに出かけることが多いのですが、夏場、外を走っていると、老若男女問わず外に出ている人が多いことに驚きます。テラス席がいっぱいで、店内に誰もいないことも多いのですが、これは冬の昼間の短さが関係しているのかもしれません。
味の決め手が、勝負の決め手。
スパイスが
脳を覚醒させる
「ダール(豆)カレーライス」。
私は、自動車のクッションシートや冷蔵庫の断熱材に使用されるポリウレタン材料の製造販売を行う日印合弁会社に出向しています。インド人は食べ物に関して保守的で、昼食時に外出する文化がありません。弁当を持参する人が多く、私もよく、インド人の同僚から、家庭料理のおこぼれにあずかっています。そんな私の勝負メシは「ダール(豆)カレーライス」。サラッとして、粘度が低く、スパイスが効いた味わい深いカレーです。強烈なスパイスが脳細胞を躍動させ、カレーをつまむ右手指先に伝わります。重要な商談の前に食べることにしており、食べるとスパイスが脳を覚醒させ、説明力・説得力・交渉力が不思議とアップするのです。まさに、勝利をもたらす「勝負メシ」と言えます。
インドには、あらゆるものを受け入れてくれる巨大な包容力・寛容性があります。仕事をする上では、日本のやり方を押し付けないように心がけており、インドのやり方を尊重しつつ、日本のやり方も上手に融合させることができればと考えています。また、日常生活においては、仕事以上に日本との文化の違いを感じることがあります。ガンジス河の流れの様に悠長な時間感覚や定価の10倍から始まる買い物の交渉等、日本では普段味わえない経験をすることもありますが、その文化を尊重し、楽しむこともインドで生活することの醍醐味の一つです。
お客様との仲を取り持つ
中山名物「鳩のロースト」。
私は中国で、自動車メーカーを担当する営業部門の統括や営業管理統括等のマネジメント業務を担っています。そんな私の勝負メシは、「焼乳鳩(鳩のロースト)」。鳩を丸ごとローストした中山の名物料理で、会食などで必ず注文するようにしています。お客様も初めは少し抵抗があるようですが、一口食べると「おいしい」とおっしゃってくれるので、食の話題から話も広がっていきます。味はもちろん、お客様との距離を近づけてくれるコミュニケーションツールとしての一面もある、私の勝負メシです。
中国は非常に広い国で、一つの省が一つの文化を持っていると言っても過言ではありません。中国国内の出張であっても、文化や考え方は大きく異なり、常に新鮮な体験をすることができると思います。また、中山は気候が良く、空気もおいしいので、のびのびと過ごすことができます。休みの日は剣道の道場に通い、同じ道場の中国やマカオの方々とともに気持ち良く汗を流していますね。現地の方とコミュニケーションを取る時は、中国語が下手でもジェスチャーを交えて会話することが大切です。相手を尊重し、文化や考え方を理解し合うことを心がけています。
厳しい商談相手と渡り合うための
英気を養う「カンジャンケジャン」
私の所属するMitsui Chemicals Korea,Inc.(三井化学韓国)は、2016年に開設したばかりの新しい会社。ここで韓国でのマーケティングや販売といった業務を担っています。マーケティングが進むと本格的な商談が始まり、品質やコストの交渉を行うことになるのですが、その商談に向けて韓国人スタッフや日本からの出張者と一緒に食事をし、士気を高めるようにしています。写真の「カンジャンケジャン」は新鮮な生のワタリガニを漬け込み醤油に漬けて熟成させた韓国料理。日本人からの評判も良く、マッコリとの相性も抜群です。色々な種類のマッコリを楽しみながら、厳しい商談に向けて英気を養っています。
仕事で様々な土地を訪れるのですが、韓国は有名な観光名所以外にも美しい場所や土地ごとの名物が多く、常に新しい魅力を発見しています。お気に入りの場所は漢江のほとりで、よく散歩に出かけたりします。漢江のゆったりとした川の流れを見ていると仕事や生活のストレスから解放されフレッシュな気分を取り戻すことができます。韓国での生活において日本とのギャップを感じる機会は少ないのですが、韓国人の仕事のスピードには驚かされました。日本と同じ対応速度ではお客様の理解を得ることができないので、スピード重視で対応するようにしています。
美味しさに思わずニコリ。
仕事仲間との
思い出の
ブラジル煮込み料理「ハバーダ」。
私は現在、ブラジルのMitsui Chemicals do Brazil(MCBR)で三井化学グループ製品のマーケティングを統括しています。日本とは言語だけでなく、文化背景や生活習慣も全く異なるので、どのようにして意思疎通をスムーズに行うか、ということに常に気を配っています。そんな私の勝負メシは「ハバーダ(牛テールの煮込み料理)」。牛の尻尾を煮込んだブラジル料理で、ご飯にかけて食べると思わず頬が緩むほどの美味しさです。これはすでに帰国した駐在員仲間を見送る際、一緒に食べた思い出の料理で、食べるとその時のことを思い出して、自分もがんばろうとモチベーションが上がります。
私が生活しているサンパウロは気候も温暖で、肉や野菜、果物等の食べ物も豊富(魚は別ですが)。住んでいる人たちも大らかでやさしい人ばかり。スタッフが私の誕生日にサプライズでバースデーパーティを開いてくれたこともあります。単身赴任でブラジルにいるので、休日は健康管理も兼ねてゴルフに行くことが多いですね。連休があるときにはペルーのマチュピチュ遺跡、ボリビアのウユニ塩湖等、南米各国の名所・旧跡まで足を延ばすようにしています。日本の裏側の国にいる折角の機会ですので、見聞を広めてプライベートも充実させています。