019Slow Ring Tech, Slow Vase Tech自然の美しさをユニークなアレンジメントで見せるフラワーディスプレイ
CONCEPT
身近にある本来の自然を切り取り、ライフスタイルやインテリアに取り入れる「スローグリーン」を提唱するグリーン・ワイズ。今回、花の美しさとともに「茎(Stem)」の美しさに着目したコンセプトを発表しました。このコンセプトを表現するため、太陽の光で色が変化する3連のリングで茎を固定し、水が浮遊するかのような透明なフラワーベースに茎を生けるアイデアを形にしました。
太陽の光量が時間とともに変化することを受けて、留めているリングの色が変化し、新しい茎の美しさに気づかされます。透明なフラワーベースはあたかも茎が水の上に自立しているかのようです。太陽の光を受けて変化したリングの影が、カラフルな水面を生み出し、茎の美しさを余すことなく表現します。
素材名
SunSensors™
メガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る三井化学の調光(フォトクロミック)レンズブランド。インマスタイプであるにも関わらず、トップレベルの退色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちします。
今回、3色に色が変わるリングとして使用。
STABiO®
スタビオ®は、三井化学が開発した世界初のウレタン新素材。
植物を原料とするバイオマスプラスチックで、ライフサイクルでの二酸化炭素排出削減に貢献します。また、透明性、耐久性を有しており、様々な成形材に使用可能です。今回、透明なフラワーベースとして使用。表面の硬度を調整することで、細い茎でも自立させる滑りにくさを実現しました。
参考
ミラノデザインウィーク2019に出展されました。
今回の「Slow Ring Tech, Slow Vase Tech」は、2019年4月に開催されたミラノデザインウィーク2019に出展されました。
クリエイティブパートナー
株式会社グリーン・ワイズ
1905年創立。2002年株式会社グリーン・ワイズに社名変更。
室内・屋外緑化・舞台造園などの緑化事業を展開する。身近にある本来の自然を切り取り、ライフスタイルやインテリアに取り入れる「スローグリーン」をテーマに、自然でいられる、自然とつながる、暮らしを育む様々なプロジェクトを進めている。
クリエイティブパートナー
株式会社MTDO 代表取締役田子 學 MANABU TAGOアートディレクター/デザイナー
幅広い産業分野においてコンセプトメイキングからプロダクトアウトまでをトータルにデザインする「デザインマネジメント」で、社会に向けた新しい価値創造を実践している。
慶応義塾大学 大学院 SDM 特任教授
東京造形大学 デザイン学科 特任教授
東京藝術大学 デザイン科 非常勤講師
熊本大学大学院 自然科学研究科 客員教授
日本の化学会社は100年以上と歴史が長く、世界でも圧倒的なシェアを誇る商材も多く保有しています。しかしながら、そういった事実はなかなか世間に知られていないのが現状です。研究者が能動的に自らの可能性を広げ、もともと持っている高いポテンシャルを高次元に到達させること。それがMOLp®の狙いです。私は「暮らす」という視点でデザインを捉える際、素材そのものからデザインのアプローチを探りたいと常々思っていました。市場に縛られない創造的な開発は、未来を作り上げる事にきっと繋がることでしょう。