060 GoTouch® MAGMA GETTER
御当地駒下駄桜島火山

Design feature

地域の未利用資源を有効活用し樹脂とコンパウンドすることで、その地域の特性をもった素材が生まれます。
GoTouch®(ゴトウチ)は、様々な地域が抱える課題と向き合いながら、持続可能な地域循環型社会の実現に向けた素材提案です。

今回、着目したのは鹿児島県桜島の「火山灰」。
桜島は、多い年には年間1000回以上の噴火を繰り返しており、噴火に伴い、毎年100万トン近い火山灰が噴出しています。
ただ、火山灰は埋め立て以外に活用機会が少ない未利用資源です。
鹿児島県の桜島から噴出・堆積された火山灰を資源として見立てなおし、新たな地域素材の可能性を探っています。

Spec

素材:
火山灰、ポリプロピレン
カラー:

About GoTouch®

持続可能な循環型社会の実現。これは地球規模の大きな課題のひとつです。
地域活性化。これは日本の未来に向けた重要課題のひとつです。“混ぜる”技術(「相容化・分散」技術)。これは三井化学が世界に誇るコア技術です。
この未来に向けた2つの大きな課題と、三井化学のコア技術をmixして生まれたひとつの解。それが「GoTouch®」です。日本各地の未利用資源の有効活用により、地域のロスを減らすとともに化石資源の使用量削減につながるだけでなく、地域活性化にも貢献できる可能性を秘めています。

Details

火山灰は産地や種類によってもその成分は異なりますが、主にシリカ(SiO2)やアルミナ(Al2O3)などの鉱物から構成されています。火山灰による独特な色合いや質感、機能性(遠赤外線効果や保温性など)を期待できる材料です。
「地域活性化」と「持続可能な循環型社会の実現」という2つの課題解決に向けて、三井化学の“混ぜる”技術で、桜島の火山灰を射出成形や3Dプリンター造形が可能なコンパウンドに仕上げました。

Collaborations

株式会社放電精密加工研究所
“みんなの「知らない」をカタチにする”をスローガンとし、モノづくりのイノベーション企業として1961年に創業。
放電加工・表面処理技術、金型製造、機械装置製造といった3つの強みのある技術により、現在、「環境・エネルギー」「航空・宇宙」「交通・輸送」「住宅」「機械設備」の5つの事業分野で力を発揮されています。
今回、MF式混合溶融機を活用し、無機材料の火山灰を高濃度でプラスチックとコンパウンドすることを実現して頂くとともに、混錬プラのフィラメント化から、難易度の高い3Dプリンター造形まで協力して頂きました。