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古坂大魔王も驚いた?野球観戦が楽しくなるNeoContrastレンズ

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「観客席からだとボールの行方や選手の動きが見づらかった」。現地でのスポーツ観戦でそんなストレスを感じた人におすすめのレンズがある。三井化学とホプニック研究所のコラボレーションから生まれた「NeoContrast(ネオコントラスト)(※1)」という眼鏡レンズ素材だ。

「NeoContrast」楽天イーグルスモデルは、プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」(以下、楽天イーグルス)のスタジアム観戦用のアイウェアとして、2021年2月に販売開始。視界のコントラストをより鮮やかにしてくれるため、一部の楽天イーグルスの選手たちは試合中も愛用している。

今回は、大の楽天イーグルスファンである古坂大魔王さんに、アイウェアの性能を体験していただいた。自身で映像編集を手掛け、色や光に対して強いこだわりを持つ古坂さんは、視界の変化をどう感じたのか? 楽天イーグルスモデルの実現を推し進めた北里大学の半田知也教授と三井化学の担当者を交えて、その魅力に迫る。

※本取材は、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保を徹底するなど、コロナウイルス感染拡大防止策を施したうえで実施しています。

取材・執筆:榎並紀行(やじろべえ) 写真:佐藤翔 編集:吉田真也(CINRA)

本当にボールがよく見えるのか? 古坂大魔王がキャッチボールで体験!

プロ野球開幕を間近に控えた3月某日。都内のバッティングセンターに、楽天イーグルスのユニフォームに身を包んだ古坂大魔王さんが現れた。

古坂大魔王さん
古坂さんのお名前とご自身の誕生日を背番号に入れた自前のユニフォーム

今回、古坂さんには、ボールの見え方に変化を感じてもらうため、裸眼の状態と、NeoContrastのアイウェアを装着した状態の2パターンでキャッチボールを行っていただいた。まずは裸眼(※古坂大魔王さんは伊達眼鏡)で肩慣らし。

スパーン、スパーンと小気味良いリズムが場内に響く

古坂大魔王(以下、古坂):うおっ! 怖え! キャッチボールは1年以上ぶりなんで、ちょっと怖いですね。ケガだけは気をつけないと……。

そう言いつつも、軽快な動き。体が温まったところで、いよいよNeoContrastのアイウェアを装着してもらう。

古坂:あれ? ごめんなさい。ただ着けただけだと、差がよくわからないですね。

「あんまり変わらなくないですか(笑)?」

忖度なしの一言に、若干の緊張が走る。すかさず三井化学担当者から「会場の照明が少し暗いのでわかりづらいかもしれませんが、後ろのスコアボードのあたりをよく見ていただくと、だいぶ変わるかと……」と、説明が入った。

古坂:あ、本当だ! 白いところの見え方が全然違う。ボードの黄ばみがカットされて白が際立つから、文字がくっきりしますね。あと、芝生も緑色がパキっとして見えます。

NeoContrastのアイウェアを装着しながらキャッチボール
「なるほど」「楽しい」を連呼

古坂:これ、すごいです! 裸眼のときより、ボールがはっきり見えるから、ボールに対する怖さもなくなりました。たしかに、このアイウェアをつけて野球観戦したら打球も見やすくなりそう。さっきは、差がないとか言ってすみませんでした(笑)。

楽天イーグルスモデルのNeoContrastアイウェア。5,940円で販売中(楽天市場で見る

野球観戦だけじゃない。余計な光だけをカットするアイウェアは、車の運転にも最適?

キャッチボール後、古坂さんがNeoContrastについて気になったことを開発者に直接聞いていただく場を設けた。アイウェアを開発した三井化学の熊本行宏と五十嵐義明、さらには監修を務めた北里大学の半田教授を交えて、その仕組みや開発の経緯、今後の野球観戦の楽しみ方まで大いに語り合った。

古坂:さっきのキャッチボールでは、あまりにもボールが見やすくなって驚きました。そもそもNeoContrastは、どんな性能を持つレンズなんですか?

半田知也教授(以下、半田):世の中にはさまざまな色の光がありますが、そのなかには物を見る際に邪魔となる光もあります。このNeoContrastのアイウェアをかけることでノイズとなる光をカットし、まぶしさを感じることなく視界がクリアになるんです。

北里大学 医療衛生学部の半田知也教授

古坂:というと、サングラスのようなもの?

熊本行宏(以下、熊本):いえ、まったく別物なんですよ。一般的なサングラスはすべての光を満遍なく低減しますが、NeoContrastはまぶしさや見えづらさの原因となる「黄色い光」だけを選択的にカットします。それにより、まぶしさをおさえつつ、ほかの色が際立つので、よりコントラストがはっきりした視界になるわけです。

三井化学の担当者(ビジョンケア材料事業部)。左から、マーケティングチームリーダーの五十嵐義明、表面処理プロジェクトリーダーの熊本行宏

古坂:なるほど。黄色い光をカットすることで、白や黒、赤、緑などがはっきり見えると。なんだか、音楽と似ていますね。ギタープレイを聴かせたいときにギタリストの音量を上げるんじゃなくて、ほかの楽器のボリュームを絞ることでギターを際立たせる、みたいな。

半田:面白い例えですね(笑)。古坂さん、NeoContrastのアイウェアをもう一度かけてもらえますか? 色のコントラストがわかりやすいパネルを用意したので、あらためて見てみてください。

古坂:「赤」がすごく目立ちますね。「嘘つけ!」ってくらい赤い(笑)。眼鏡をかけるだけで、世界がデジタル加工になるみたいな感覚があるかも。これをかけたら古いテレビでも4Kっぽく見えるんじゃないですか? テレビを買い変えると高いけど、これなら5,940円で済むし、良いかも。

熊本:価格に関しても検討を重ねましたね。今回、多くの方にこのレンズを知っていただくために、特別プロモーション価格でご提供させていただいております。

半田:あとはスポーツ観戦だけでなく、車の運転時にもおすすめです。サングラスだと、夜間やトンネルに入ると暗くなって怖いじゃないですか。対向車のライトもまぶしいですし。

でも、この眼鏡ならまぶしさを抑えつつ、視界がはっきりするので対向車や道路の白線もしっかり視認できます。夜間だけでなく、視界のコントラストが下がる夕暮れや、スモッグなどが発生しやすい地域で運転する際にも効果的です。

古坂:じつは、ちょうど運転用の眼鏡とかサングラスを探していたんですよ。運転中なら、このスポーティーなデザインもむしろかっこいいですよね。ただ、街中で使うには少し勇気がいりそう。正直、これで松屋はちょっと行きづらいかも。「あいつ、何であんなスポーティーに牛丼食ってんだよ!」って思われそうじゃないですか(笑)。

約9割が「よく見えた」と回答。試合後のアンケートで得たファンの感想

古坂:このアイウェアは、楽天イーグルスのファンのための観戦用モデルということですが、やはり装着することでスタジアムの見え方も変わるんですか?

五十嵐義明(以下、五十嵐):はい。先ほどもパネルで見ていただいたとおり、楽天イーグルスのチームカラーでもある赤系の色はぐっと見映えします。

半田:あと、観客席からだと、打球の行方を目視するのは難しいですよね。でも、これを着用すれば緑の芝生に白いボールがくっきりと浮かび上がり、ホームランの弾道も目で追えるようになります。客席に飛んでくるファウルボールも視認できるので、安全面でも役立つと思いますよ。

古坂:それは良い。裸眼で打球を追うのって、結構大変ですから。打球の行方はちゃんと追えたほうが、断然楽しいですよね。

半田:ちなみに、打球が見やすいかどうかは、球場の照明の設定や天気にもよるんですよ。東京ドームなどのドーム球場は天候にも左右されないですし、照明も明るいため、比較的見え方は安定します。

一方で、楽天イーグルスの本拠地「楽天生命パーク宮城」は野外なので天候も大きく影響します。ですから、裸眼だとどうしても見づらい人がいるんですね。このアイウェアで観戦していただけたら、そういった懸念も低減できるので、楽天イーグルスのファンの方にはとくにおすすめしたいのです。

左がNeoContrastのアイウェア着用時で、右が裸眼でみたときのイメージ写真

熊本:2019年8月に、楽天生命パーク宮城にいらしたファン100人にNeoContrastのアイウェアをお配りして試合を観戦してもらい、試合後にアンケートをとったところ、約9割の方に「裸眼よりも、よく見えるようになった」とお答えいただきました(※2)。ボールの行方だけでなく、選手の動きもわかりやすくなって、より楽しめたという声が多かったんですよ。

古坂:9割はすごい! 試合の臨場感を高める効果も期待できますね。

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「目に悩みを持つ選手が多かった」。助けたい想いで始まったアイウェア開発

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