三井化学グループのサステナブルなパッケージングソリューション
食品や日用品、電子機器や医薬品・医療機器など、あらゆる製品の価値と品質を保ち、私たちの暮らしを支えているパッケージング。こうした内容物の保護に加え、輸送・保管・使用の各シーンでの利便性向上、内容物に関する各種情報の伝達といった側面でも、パッケージングは重要な役割を担っており、使用される分野や状況で様々な機能が求められます。
一方、持続可能な社会を実現するには、温室効果ガスの排出量削減、廃棄物の発生抑制、資源循環などの取り組みを推進し、環境負荷の低減を図っていくことが重要です。
こうした中で、パッケージングに関してもサステナブルなソリューションを求める声が大きくなっていますが、内容物を保護するために複合材を使用しているケースも多く、従来の機能性を維持しながら、リサイクル性などを向上させるには、クリアすべき課題も多くあります。
そこで、三井化学グループでは、製品設計から再製品化に至るまでの各工程で求められる多様なリサイクルソリューションに加え、バイオマス由来原料を活用したリニューアブル(再生可能)な素材などの拡充を図り、パッケージングにおける機能性と持続可能性の両立に挑戦しています。
※ 三井化学グループの環境配慮型パッケージングの概要資料は以下のリンクからダウンロードできますので、是非、ご活用ください
資料のポイント
- 三井化学グループの環境配慮型包材の概要をご紹介
- "Sustainable Challenge for Packaging"をコンセプトに、リサイクル、リニューアブル(再生可能)のカテゴリーで、三井化学グループの環境配慮型包材の全体像を記載
- ブランドオーナー、コンバーター、フィルムメーカー、コンパウンダー、リサイクラーなどの方々におすすめ
パッケージングの多様なリサイクルソリューション
環境と資源を守る3R(リデュース、リユース、リサイクル)の促進は、地球規模で着実に進行しています。 ただ、OECD(経済協力開発機構)によると、世界のプラスチック廃棄物は2019年の3億5300万トンに対し、2060年には約3倍の10億1400万トンまで拡大することが予想されており、これら廃棄物の発生抑制は世界共通の社会課題です。(出典:OECD報告書)
また、日本の廃プラスチックの処理方法(2022年)は、サーマルリサイクル(エネルギー回収)が全体の62%(509万トン)、マテリアルリサイクルが22%(180万トン)、ケミカルリサイクルが3%(28万トン)となっており、まだサーマルリサイクルに頼っている状況にあります。また、単純焼却や埋め立てられている廃プラスチックも13%(107万トン)あり、これらを資源として有効活用していくことも重要です。(出典:一般社団法人 プラスチック循環利用協会)
そこで三井化学グループでは、パッケージングのリサイクル促進につながる多様なソリューションを展開しています。
リサイクルに適したパッケージング設計につながるモノマテリアル化の各種ソリューションに加え、マテリアルリサイクルでの物性低下を抑制する相溶化材、さらに2024年3月から廃プラ分解油によるケミカルリサイクル製品の製造も開始。
パッケージングのリサイクルの入口(設計)から出口(再製品化)までをカバーした各種ソリューションを組み合わせながら、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
パッケージのリサイクルに関する三井化学グループの各種ソリューション例
- リサイクルに適した包装構成(モノマテリアル包装)
- モノマテリアル向け包装材料(PE、PP)
- PEモノマテリアル バリアソリューション
- リサイクルに適した超高バリアPPモノマテリアル包装
- 易容器リサイクル性を志向したイージーピールフィルム
- 三井化学グループの相溶化材ラインナップ
- 食品用途に対応したポリアミド改質材(リサイクルで低下した成形性、耐衝撃性などを改善)
- ブロックチェーン技術を活用した資源循環プラットフォーム
(プラスチックリサイクルに関わる情報をバリューチェーン全体で共有するためのトレーサビリティシステム)
- マスバランス方式によるケミカルリサイクルの取組
- 樹脂袋のマテリアルリサイクル
- 使用済つめかえパウチの水平リサイクル
- 軟包装フィルムのマテリアルリサイクル
など...
※ リサイクルに関する各種ソリューションの詳細資料は以下のリンクからダウンロードできますので、是非、ご活用ください
資料のポイント
- 三井化学グループが手掛ける包装リサイクルの各種ソリューションをご紹介
- 包装リサイクルに関する入口(設計)から出口(再生材料)に至るまでの各種素材、技術等の詳細データを記載
- ブランドオーナー、コンバーター、フィルムメーカー、コンパウンダー、リサイクラーなどの方々におすすめ
パッケージングをよりリニューアブルに
日本政府はプラスチック資源の循環を国家戦略として推進しています。その軸となるのが、2019年5月に策定された「プラスチック資源循環戦略」です。これは第4次循環型社会形成推進基本法に基づいたもので、「3R(リデュース、リユース、 リサイクル)+Renewable(リニューアブル:再生可能)」を基本原則としています。
新たに4つ目の「R」として加えられた「リニューアブル」について、日本政府は2030年までに再生利用の倍増、バイオマスプラスチックの約200万トン導入といったマイルストーンを設定しています。
こうした中で、三井化学グループでは、パッケージングをリニューアブルにする各種素材のラインアップの拡充を図り、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを強化。
具体的には、マスバランス方式によるバイオマス化とケミカルリサイクルの取り組みに加え、多層ボトルやチューブ、フィルム・シートなどに使用される接着性ポリオレフィンのバイオマス化、またリサイクルに適した紙容器・包装のコーティング材なども展開しています。
パッケージに関するリニューアブル(再生可能)な各種ソリューション
- マスバランス方式によるバイオマス・リサイクルの取組
- 環境対応ポリオレフィン(バイオマス、ケミカルリサイクル)
- バイオマス樹脂を活用し環境負荷に配慮した接着性ポリオレフィン
- リサイクルに適した紙の容器包装(コーティング)
- PFASフリーに寄与する(スチレン)アクリル系水性エマルション(フッ素不使用耐油紙)
- バイオマス製品のコミュニケーション
など...
※ リニューアブル(再生可能)な各種ソリューションの詳細資料は以下のリンクからダウンロードできますので、是非、ご活用ください
資料のポイント
- 三井化学グループのリニューアブル(再生可能)な各種包装材料をご紹介
- マスバランス方式によるバイオマス・リサイクルの取組、バイオマス接着性ポリオレフィン、PFASフリー素材などの詳細を記載
- ブランドオーナー、コンバーター、フィルムメーカーなどの方々におすすめ