知らない世界で、
自分がどれだけできるか試したかった。
三井化学には、大学で勉強や研究ができる「履修生制度」があり、その制度を利用して三井化学の社員が私の研究室に在籍していました。その社員から誘われて見学した岩国大竹工場で、それまで見たことのない設備やプラントの規模の大きさに驚かされました。その工場見学をきっかけに化学業界に興味を持つようになったのですが、具体的にどのような仕事なのかは、正直、よくわかっていませんでした。ただ、「自分が知らない世界でどれくらいできるのか」ということにトライしてみたいと考え、それで入社を決意しました。
数十億円かけたプラントが
動かなくなるかもしれない。
入社後の3年は技術スタッフとして働き、入社4年目に大阪に新しいプラントを建設するプロジェクトに参加させてもらいました。実はその時担当していた設備が試運転の際に想定外のトラブルを起こしたんです。「数十億円かけたプラントが動かなくなるかもしれない…」というプレッシャーは本当に重かった。でも、2週間ほどかかりましたが、なんとか原因を究明することができました。社内の有識者やメーカーの方と何度も打ち合わせを重ね、ようやくトラブルが起きるメカニズムを解析、解決できた時の達成感は大きかったですね。
文化の違いを学ぶことから、
海外プラントの建設は始まる。
大阪のプラント建設のあと、希望を出して、中国で数百億円規模のプラント建設を担当しました。海外のプラントでも建設における基本的な考え方は国内と変わらないのですが、仕事の進め方は国内とは異なります。相手を尊重しつつ、こちらの意向も伝えなければいけないことに戸惑いを感じましたね。例えば、「これやっておいて」と伝えるのではなく、「この仕事をいつまでにやってほしい」と具体的に、細かく指示を出す必要があります。言われてないことまでやる文化ではないので、その違いが仕事にも出てくるわけです。それから、昼食の時間なども絶対に遅れずににとりますね。結果として、完工は当初の計画より遅れてしまったのですが、もっと早く文化の違いを理解していれば、進め方も違って、もう少し早く完成させることができたかもしれないという想いはありますね。
希望に添った仕事を経験させてくれる、
モチベーションを保ちやすい環境。
海外のプラント建設も経験させてもらい、現在も大型建設プロジェクトの検討チームに配属され、次のキャリアをどうするかを考えているところです。入社してから、技術スタッフを3年、建設を3年、設計を3~4年経験してきました。「プラントを建てたあとにどうやって何十年も設備を維持管理しているのか」を勉強したいという想いから、希望して保全も3年ほど経験してきました。20代の頃から建設を何回も担当させてもらい、これまでに自分の希望に添う配属をしてもらったので、三井化学は、モチベーションを保ちやすい環境だと思いますね。今後のキャリアとしては、一つ上のポジションでプロジェクト全体をマネジメントするということにも興味があるのですが、保全をもう一度やってみようかなという想いもあります。今のプロジェクトが終わったら、じっくりと考えていきたいですね。
Private
小学校6年生になる長男がサッカークラブに所属しているのですが、私もサッカーをやっていたこともあり、子供の応援と帯同審判をしてほとんどの休日を過ごしています。