事業を守るために、
私たちが存在している。
私が所属する電気グループは、電気設備のメンテナンスとエンジニアリングが主な業務です。チームは1パートと2パートに分かれており、私は2パートでポリマープラントの電気設備のメンテナンスとエンジニアリングを担当しています。設備の不具合を未然に防ぐためのメンテナンス計画立案や、その実行。また、設備改善のための検討も行っています。トラブルが発生した際には、その応急対応、原因究明、恒久対策も重要な業務です。プラントの電気設備が止まってしまうと、プラント内のすべての設備に影響を与えます。すなわち、素材の生産が止まってしまい、事業の危機に陥ることを意味します。そのようなことが起こらないように、化学会社の中にも電気エンジニアが存在しています。日々のメンテナンスや定期点検を通じて、不具合を未然に防ぐことが、私たちの任務です。
電気設備は劣化するのが
当たり前という意識を持つ。
先ほど生産が止まってしまうことは事業の危機といえると話しましたが、全面的な点検のために、計画的に生産設備を止めることがあります。それが定期点検です。生産設備が止められるタイミングは限られており、プラントによっては、数年に一度しか止められないということもあるんです。プラントは大規模な機械が多いので、停止させるときは1〜2ヶ月程度時間をいただき、その間にメンテナンスを完了させなければいけません。特に電気設備は稼働させているだけで経年劣化する機械です。構成する部品がひとつでも壊れてしまうと、設備すべてが稼働停止になってしまう可能性があるので、細かい部品なども含め長期的にスケジュールを組んで、計画的に点検を執り行う必要があります。電気設備は劣化する前提の意識をもって取り組むことが大切。だからこそ、小さな綻びまで見逃さず、徹底した監視を行っています。
影ながら支えるこの仕事に、誇りを感じる。
この仕事は研究開発のような事業の前線で活躍する業務ではないですが、携わったプラントが長期間にわたって安全・安定運転を続け、事業を支えられることにやりがいを感じます。以前、私は台湾で半導体の製造工程で利用される保護テープを生産する新拠点の建設プロジェクトに電気計装担当として参画したことがあるんです。いわゆる電気を通すための設備設計ですね。三井化学グループとしては初の台湾における製造拠点ということもあり、当時は台湾現地の電気関係法規などに詳しい有識者は社内におらず、苦戦する日々でした。上司にサポートもいただきながら、台湾出張で工事協力会社、関係官庁や電力会社との打合せなどを経て、要望通りに受電することができました。電気エンジニアはインフラ的なお仕事ですが、このような新規プロジェクトにとっても欠かせない業務であり、その役割を担えることに誇りを感じます。
設備の異常に気づくには、コミュニケーションが大切。
コミュニケーションなくして、電気設備の業務は成り立ちません。もちろん自身で行う点検は徹底していますが、実際に設備を利用するのは現場の方たち。彼らはいつも利用しているからこそ、異常があればすぐに気付きます。業務に関わらず日頃から現場の方たちとコミュニケーションを取ることで、どんな些細な異常も相談していただける関係を築くことができます。それがトラブルを未然に防ぐことに繋がるのです。業務を進めていく上で、一人だけで完結する仕事はそう多くありません。特に多部門に跨る業務の場合には、関係部署の方たちとのコミュニケーションを欠かさず、お互いの認識に齟齬がないように心がけています。また、工事や作業を依頼する外部の協力会社とも日ごろから良好な関係を築くことで、意思疎通もスムーズに行えるので、滞りなく仕事を進められるのです。
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