トラブルと向き合い、工場を守る。
私は現在、機械エンジニアとしてプラントの機械設備の保全を担当しています。設備の不具合を未然に防ぐためのメンテナンス計画の立案や不具合が生じた際の原因究明、対策方法の検討・実施が主な業務です。たとえば、事例のない不具合が発見された場合、その不具合自体はすぐに改善できても、原因がわからなければ、また同じトラブルが起きてしまうかもしれません。そのような場合には、設備特性やプロセス特性を詳細に調査することで原因を突き止め、同様の不具合が再発しないような修繕方法を検討していく必要があるのです。時には固定概念に縛られずに柔軟な発想が必要になることもあります。設備の安全・安定運転は当たり前のことではないと考え、長年の経年劣化やトラブルによってプラントを止めさせないことが私たちの使命。工場の操業を左右する大きな業務を担っていると感じています。
チャレンジを支えてくれる、
心強い上司の存在。
学生時代は機械系の専攻でしたが、就職活動では化学メーカーの三井化学を志望していました。その理由は、プラント全体を関わる業務を通じて、機械の知識を活かしながら他分野の業務も経験できると考えたから。入社後は、想像以上にチャレンジングな環境が待っていました。入社2年目で、億単位の予算を使う大規模案件を任されることになったのです。工場全体に張り巡らされた配管の修繕という内容で、失敗すると工場全体の操業がストップしてしまう非常に責任ある業務でした。「好きなようにやってみな」と上司からは言われていましたが、困った時にはすぐアドバイスをくれる。そういった心強いフォローを受けながら、なんとか無事に完工することができました。この功績が認められ、工場長から表彰されたことは嬉しかったですね。当部署は規模の大きな案件でも個人の裁量に任されることも多く、やりがいが感じられる環境だと思います。
自分のアイデアが、
課題解決へと変わる喜び。
現在は、すでに多くの機器や配管が敷設されているプラント内に、新たな機器を据え付けるという案件を任されています。この案件では、新たな機器を設置することで他の機器に影響はないか、地盤は安定しているか、メンテナンスのスペースは確保されているかなど、限られた空間の中であらゆる条件をクリアできる方法が求められています。難しさもありますが、自分の提案した方法で施工を進められることが機械エンジニアの面白いところ。当部署では、上司のサポートを受けつつ、自由に提案させてくれる環境があるため、柔軟な考え方で解決方法を検討することができていると感じています。また、私だけでは解決できない問題も多く、関係部署や協力会社と連携して進めることは必須。相談や会議を繰り返し、より安全なプラントの改善に努めていきます。
経験を活かして、
新たな分野に挑戦したい。
機械エンジニアとして大切にしていることは、フットワークの軽さとコミュニケーションです。私たちの業務は規模が大きい案件ほど、様々な部署の方々とコミュニケーションを取る機会が多くなっていきます。そのため、お互いの意思疎通をしっかりと行わなければなりません。特に指示に関して勘違いが生まれると、工期の遅れに繋がるので注意が必要です。そういったことがないように、フットワークを軽くして、できるだけ直接会話するよう心がけています。今後の目標は、プラント建設の業務に携わること。限られたスペースで課題解決してきた経験を活かして、大きなものをデザインしたいと思ったからです。目標に向けて、これからも積極的に他部門の方と関わり合い、幅広い知識を身につけていきたいですね。
Private
先生からレッスンを受けて、ずっとバイオリンを弾いていました。年に一度通っていた教室の合宿が行われているのですが、その合宿に参加した時の写真です。岐阜ののどかな場所で、みんなでアンサンブルをしています。
奥多摩に同期みんなでキャニオニングに行った時の写真です。ラフティングとスカイダイビングも計画中です。絶叫系が好きなのでみんなで遊園地にも行きたいですね。