研究の知識を活かしながら、
人と繋がることのできる仕事。
私は学生時代に有機合成の研究を行っていたのですが、並行して生協関連の活動にも力を入れていました。具体的には、大学の機関紙の作成や学生向けの書籍イベント、新入生歓迎イベントの企画を生協の職員の方と一緒に行うというもの。このような経験から、人と一緒に一つのものをつくり上げる、ということの楽しさを、身をもって実感していました。そのため、研究の知識を活かすと同時に、人と繋がることもできる仕事をしたいという想いも強くなっていったのです。ある時、三井化学の社員と話をする機会があったのですが、その際、生産技術研究所の存在を知りました。そこで、生産技術研究所の仕事は、基礎研究を行っている人とも製造現場の人とも関わる仕事であると聞き、まさに私が求めていた環境であると感じ、三井化学への入社を決めました。
信頼される喜び、そして期待に応えることの楽しさを学んだ1年目。
入社1年目に大牟田工場に配属されたのですが、その時、プラントの建設プロジェクトに参加させてもらいました。当初は、すでに構成されていた建設班の人たちとともに担当していたのですが、3ヶ月が経った頃には、建設班が解散し、新人の私一人で建設プロジェクトを引き継ぐことになったのです。とにかくわからないことばかりなので、毎日現場のスタッフと相談し、学びながら進めていきました。徐々に理解も深まっていきましたが、ある時、品質に関するトラブルが起こり、私は現場に駆けつけました。その際、現場の係長にも連絡を取っていたのですが、「渡邉に任せる」と言ってもらえたのです。信頼されていると感じ、同時にその期待に応えたいと思いました。仕事を任せられることの喜びと、それに応えることの楽しさをこの時に初めて感じましたね。
製造プロセス開発における中心として、特許を取得する。
仕事のやりがいという意味では、製造プロセス開発に携われた時に仕事の面白さを感じましたね。入社4年目に、新製品開発の基礎研究から、製造プロセスまでをつくり上げるというプロジェクトを経験させてもらいました。このプロジェクトでは中心的な役割を担い、5つの部署を取りまとめ、責任あるポジションから製造プロセス開発に携わる仕事でしたので、面白さとやりがいを実感することのできた経験となっています。約3年をかけて検討を重ねたこのプロジェクトで、モノマーの製造に関わる特許も取得しています。これまでにない新しい製造プロセスで製品をつくり出すという特許で、日本・アメリカ等で、特許を取得することに成功しました。
挑戦したいことは、お客様との距離が近い
「人と繋がる仕事」。
今後は、「いろいろな人と関わりながら仕事をしたい」という想いを、さらに突き詰めていくことができればと考えています。このような想いを持つようになったきっかけは、入社5年目の時、大阪工場で労働組合の執行部に所属したことでした。技術から離れたところにある、「人と繋がる仕事」にやりがいを感じたのです。以前から大切にしていたことでしたが、この執行部での経験を通して、その比重が大きくなったのだと感じています。これまでとは全く異なるキャリアを歩むことになりますが、技術系で積み上げたキャリアやスキルを活かしつつ、お客様と直に接する機会がある営業や技術サービス職に挑戦して、さらに視野を広げていきたいと思っています。
Private
家族でハワイ旅行に行った時の写真です。子供が付き合ってくれる限り、海外にも一緒に遊びに行きたいと思っています。
札幌の大通り公園での1枚です。北海道では、旭山動物園にも行きました。子供は6歳と2歳で、子供が生まれてからは国内旅行に行く機会が増えましたね。