事例紹介

AMR(自動搬送ロボット)軽量化のための
樹脂部品を提供

ラピュタロボティクス株式会社様

三井化学では、ラピュタロボティクスのラピュタPA-AMR(ピッキングロボット)向けに、樹脂部品を設計し提供しています。
荷物を載せるトレイやシャーシ、カバーなど、大型で耐久性が必要な部品を含む設計から量産化まで、ワンストップで行うことで、製品のコストダウン、量産性の向上に貢献しています。

AMR(自動搬送ロボット)とは

AMRとはAutonumous Mobile Robotの略称で自立走行できる搬送ロボットのことです。
AMRはAGV(無人搬送車)のように走行の目印となる誘導体を必要とせず、自らの制御で人や障害物を自動的に回避しながら移動するロボットです。
SLAM技術(Simultaneous Localization and Mappingの略で、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うこと)等により稼働範囲をマッピング後、その範囲内を自立走行します。
作業者と接触しないような安全なロボットとして開発されている為、安全柵が不要で、人との協働が可能です。
昨今、ネット通販の利用が増加し、物流は重要な社会インフラの一つとなりましたが、労働集約型産業ゆえに人手不足が他業界より深刻なため、物流倉庫向けAMRの導入が盛んになってきています。

AMR(自動搬送ロボット)を軽量化することで長時間稼働が可能に

AMRの稼働時間は、バッテリー性能や容量だけでなく、AMRを構成する機構設計によっても大きく左右されます。機構部の金属部品を樹脂部品に代替することで軽量化が実現できれば、作動時の電力消費量を減少でき、より長時間の稼働が可能になります。

車両の樹脂部品製造ノウハウをロボット部品製造に転用

ルーフやバンパーなどの車両部品、バスタブなど大型・深型の金型製造を行う日本トップクラスの金型製造業が三井化学グループ内にあり、これらパートナーと緊密に連携することで、お客様のご要望を実現しています。

樹脂部品の材料設計

軽量化が可能かつ要求物性を満たした樹脂を選定

樹脂部品の構造設計

強度解析を行い、改良した部品形状を提案

樹脂部品の成形方法の提案
及び成形品の提供

部品コストや必要数量から適切な成形方法を提案

お客様のフィードバックをもとに
部品設計を変更

成形品をお客様に評価いただき、フィードバックをいただくことで、お客様に満足いただける設計まで落とし込む

三井化学のロボット開発ソリューション

三井化学では、材料開発・選定、設計開発、部品加工、評価/分析といったロボット開発に必要なソリューションをワンストップで提供しております。
ロボット開発において抱えている技術課題に対し、これまでに培った樹脂素材の豊富な知見を活かし解決します。