パッケージングのソリューション
紙包装の易リサイクル化

一般的に「紙は環境にやさしい」というイメージを持たれることが多く、パッケージ業界でも紙包装を広く活用する動きが見られています。ただ、パッケージの機能を維持するには、紙単体で対応することが難しく、紙包装の多くは機能層にプラスチックフィルムを使用した複合材で構成されています。

こうした複合材は、紙のリサイクル工程でフィルムが機器に絡まり、離解処理が困難なため、既存のリサイクル工程を阻害する要因になるという課題を抱えています。紙包装をよりサステナブルにしていくためには、パッケージとしての機能を維持しながら、既存のリサイクル工程を阻害しない、易リサイクルな構成にしていくことが重要です。

紙包装が既存のリサイクル工程を阻害する要因

下図のように、紙のリサイクル工程で使用されるパルパー※1に回転羽根にプラスチックフィルムが絡まり、離解処理ができなくなる。

紙包装が既存のリサイクル工程を阻害する要因

※1 古紙等の一度使われた紙を薬品で溶かしてパルプにする装置。底に回転羽根を設けた大型のタンクで、紙(古紙等)を溶解する。
※2 市販のPEラミネート紙コップを水に一晩含浸させた後、2Lパルパーで15分間融解

三井化学のソリューション

三井化学では、紙包装をよりサステナブルにするためのソリューションとして、既存の紙リサイクル工程を阻害しない、ポリオレフィンコーティング材「ケミパール®」を展開しています。

ケミパール®

三井化学独自の技術によりオレフィン系樹脂を水や溶剤に分散・溶解することで液状化したポリオレフィンコーティング材。液状であるため塗工機や印刷機でフィルムや紙など各種基材にコーティングすることができます。また、3~5μm程度の膜形成でシール性及び耐水・耐油性を発現できるため、紙包装におけるプラスチック構成比の低減にも貢献します。

ケミパール®塗工した紙※3をパルパーに入れた※4場合

ケミパール塗工紙をパルパーに入れた場合

※3 構成比:紙390gsm/塗工層6gsm
※4 ケミパール®塗工した紙を水に一晩含浸させた後、2Lパルパーで15分間融解
※5 パルプ(繊維)を水に分散させ、ドロドロの液体状(スラリー)にする工程

包材用途例

バターラッピング包装
バターラッピング包装
AL/HS/紙
HSラミネート接着剤 耐油性
チョコレート包装
チョコレート包装
AL/HS
紙器
紙器
紙/HS
二次包装
二次包装
紙/HS