シンガポールにおけるタフマー®第2プラント起工式開催について
2008年7月23日
各位
三井化学株式会社
当社(社長:藤吉 建二)は本日、連結子会社である三井エラストマーズシンガポール社(以下MELS)によるタフマー® (αオレフィン共重合体)の増設プラントの起工式を行いました。式典には、シンガポール経済開発庁エネルギー、化学、エンジニアリングサービス部門のジュリアン・ホー局長および関係各位のご列席を頂いております。増設プラントの概要は以下のとおりです。
増設計画(MELS No.2 Line)の概要
1.製品 | αオレフィン共重合体(ポリオレフィンエラストマー) |
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2.商標 | タフマー® |
3.立地 | シンガポール ジュロン島 メルバウ地区 |
4.生産能力 | 10万t/年 (完成後のMELS総生産能力は、既存の10万t/年と合わせて20万t/年) |
5.スケジュール | 完工 2009年12月、営業運転開始 2010年3月 |
6.総投資額 | 約190億円 |
タフマー®は柔軟かつ軽量な樹脂で、ポリエチレンやポリプロピレンなど熱可塑性汎用 樹脂にブレンドすることで自動車用バンパーなど成型品の耐衝撃性、包装材のシール性や強度を飛躍的に向上させる機能性付与材で、自動車、産業材、包装材の各分野で成長が著しい製品です。本プラント完成後は、日本国内(市原工場)と合わせて、当社グループのタフマー®生産能力は年産25万トンとなります。
本プラントは当社の最新のポリマー設計、重合触媒、生産技術を組み込んだ革新的なプラントであり、ここで生産されるタフマーは必ずやアジアを中心としたグローバル市場の顧客に満足いただけるものと考えており、また、本プロジェクトを通じてシンガポールの化学産業の発展に貢献出来ると確信しております。
また、ジュリアン・ホー局長より以下のコメントをいただいております。
「本プラントの建設は、高付加価値材料分野の発展による更なる成長と多様化を目指すシンガポールの化学工業の方向性にまさに合致しており、三井化学とシンガポールの強く広範な協力関係における1つの重要な出来事である。」
当社は今般、経済・環境・社会の3軸経営の確立と革新的な新技術の創出により新たな価値創造へ挑戦することを基本コンセプトとした、08年度を初年度とする4年間の新しい中期経営計画をスタート(08中計)いたしました。タフマー®が含まれる自動車・産業材分野は機能材料事業の重点領域の1つですが、同事業は08中計において、成長ドライバーたる高収益体質の獲得を使命としております。シンガポールに最新鋭の製造技術を駆使した世界最大規模のタフマー®製造装置を増設することで、アジアを中心に急速に拡大する需要に応え、世界におけるトップメーカーの地位をさらに強化して参ります。
ご参考 : MELS の概要
1.社 名 | MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE. LTD. |
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2.設 立 | 2001年2月7日 |
3.資 本 金 | 96百万US$(三井化学100%出資) |
4.社 長 | 中嶋 靖 |
5.事業内容 | タフマー®を中心としたエラストマー製品の製造・販売 |
本件に関するお問い合わせ先
CSR・広報部長 田中 達也 | TEL:03-6253-2100 |
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以上