知的財産戦略

当社グループは、知的財産を、特許・秘匿ノウハウ・実用新案・意匠・ブランド(商標)・著作権に、契約上の権利、営業秘密等を含めた事業に資する無形資産として広く捉え、これら保有する知的財産のベストミックスを戦略的に活用することが、持続的な競争優位の実現に重要であると考えています。同時に、他社の有効な知的財産権を尊重し、適切な対応を確実に図っています。
2025長期経営計画の基本戦略である、(1)顧客起点イノベーションの推進・ソリューション提案力の強化、(2)海外生産・販路の強化による海外市場への展開加速、(3)IoT、AI等の先進技術を活用した次世代工場構築・合理化による既存事業の競争力強化に基づき、事業部門/研究開発部門/生産技術部門、さらにグループ内外の関係部署とも緊密に連携して、他社との競争に勝つための知的財産の取得・活用の方針をあらためて見直し、事業のための知財ポートフォリオを構築していくことにより、知的財産を活用した事業機会の最大化と知的財産に起因する事業リスクの最小化に取り組んでいます。

知財ポートフォリオの構築と強化

顧客起点型のビジネスモデルへの転換を推進し、事業戦略を実現するため、

  • ① 新製品を含む成長を牽引する事業領域では「原材料提供にとどまらないソリューション型ビジネスを目指した知財権の獲得」、
  • ② 既存の基盤事業領域では「事業買収・提携を含めた、成熟期からの知財競争力の再構築」、
  • ③ 次世代事業開発領域では「最終製品の構成要素・各工程までを意識した網羅的な知財網の構築」

を基本的な考えとし、各々の製品・プロセスの特性、市場の成熟度、製品ライフサイクルの各段階に適した知財ポートフォリオを構築・強化します。

排他力の高い特許網の構築

当社と主要関係会社が有効に権利保有している国内外の特許ファミリーは、近年、約4,000ファミリー前後で安定的に推移してきました。今後、成長を牽引するモビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージングの事業領域の拡大発展、既存の基盤素材領域の維持拡大、および、次世代事業開発の強力推進のため、さらに緻密で排他力の高い特許網への拡大・充実を目指しています。

三井化学グループの知財基盤の強化

上述の知的財産戦略の実行のため、①抵触性判断・障害クリアランス・契約マネジメントの強化、②自社・他社知財解析力の強化、およびビッグデータ等解析活用のためのAIツールの導入、③効果的なアウトソーシングの推進、④高い知財マインド/知財スキルを持った人材育成の強化・支援、⑤化学系に限らない幅広い知財人材の獲得、⑥工場を含む「現場」担当の知財要員の充実による発明発掘の促進、等の施策のもと、当社グループの知財基盤の強化に取り組んでいます。

海外重要事業地域における知財戦略の推進

当社グループ事業のグローバル拡大に伴い、欧米での新規事業展開への対応やブランド戦略の実行に加え、アジアなどの新興国における知財リスクへの対策が重要な課題です。グローバルな事業環境変化にタイムリーに適応しながら、当社、現地の地域統括会社、現地のグループ会社が緊密に連携して、海外事業における三井化学グループブランドの保護強化を含めた知財戦略の浸透・推進に取り組んでいます。

三井化学グループの知的財産価値の拡大と活用に向けて

三井化学グループが保有する知的財産の活用に於いては、自社で独占的に利用するだけでなく、様々なビジネス・パートナーとの新たな価値とビジネスの協創に役立てることにも積極的に取り組んでいます。

三井化学グループ保有の知的財産に関して、ライセンスをはじめとする提携の可能性につき、ご関心がある方は、窓口までお気軽にご相談ください。ご要望に真摯に対応致します。検討に際して事前に適切な秘密保持契約を結ばせて戴くことがございますので、ご了承ください。