私は「努力は情熱に勝てない」と考えています。新製品や新事業を生み出すことを心から楽しみ、情熱を原動力に挑戦し続ける――そのような研究・開発を力強く推進してまいります。
研究・開発トップメッセージ
企業の成長には、明確な目標に基づく技術開発と新規事業化が不可欠です。社会・市場・顧客の課題を正確に捉え、価値創出につなげるため、当社は、顧客との仮説検証・共創を行う拠点「Creation Palette YAE®」や事業化判断を担う全社組織「新事業開発センター(NBIC)」を活用し、仮説構築・デモ設計・事業化検証を顧客と共に進める共創型の開発体制を強化しています。また、動物生態学における「ニッチ(生態系の中での独自ポジション)」の考え方を戦略に応用し、三井化学に適した独自競争領域を見極め、模倣されない価値を提供することで、グローバル市場から選ばれ続ける存在を目指します。これを支えるため、研究・開発・事業部門が連携し、柔軟な人員・資源再配置により全社最適のポートフォリオマネジメントを推進します。知財については「守り」から「攻め」へ転換し、価値ある特許・商標の選別とライセンス・売却による収益創出を進めます。さらに、デジタル技術やマテリアルズ・インフォマティクスを活用し、開発の高速化と高機能材料の創出を図ります。一方、市場で行動変容を生み出すには「あったらいいな」ではなく、「なくてはならない」価値の提供が必要です。そのためには、顧客行動を丁寧に観察し、顧客自身も気づかないボトルネックを発見し、先回りで解決策を提案することが重要です。規制変更や技術革新といった変化点を捉え、仮説思考で市場を深く理解し、顧客の言葉を丁寧に聞くと同時に、その背景や本質を問い続ける姿勢が求められます。
最後に、当社の競争力の源泉は「人財」です。技術への情熱と挑戦心をもつエンジニアが自己実現できる環境を整え、技術と経営を結びつけながら、ステークホルダーの期待に応え続けてまいります。