各研究所では、多彩なバックボーンを持つ研究者が「顧客起点のイノベーション」のために励んでいます。
推進体制
三井化学グループの製品を構成する技術は多岐に渡ります。多様な顧客ニーズに素早く応えられるよう、これら多彩な技術をそれぞれの研究所ごとに集約し、効率的な技術の強化・深耕を推進しています。
合成化学品研究所
多彩な合成技術を駆使し新しい機能を提案
様々な用途の化学製品を扱う三井化学にとって、狙った機能を持つ分子の設計及び合成は製品設計の根幹をなす重要なコア技術です。
合成化学品研究所では、化学合成やバイオ合成を駆使して狙った化合物を創る合成技術を日々進化させています。
これらの合成技術は、ヘルスケア領域、ICT領域、モビリティ領域などにおいて、お客様のソリューションとなる特徴ある機能化学品の開発に活かされています。
主要拠点
TOPICS
目の健康を守り、暮らしを快適にするレンズ
- サイズ
- 1 MB
高分子・複合材料研究所
狙った材料を作り出す設計技術と高い加工技術で機能性高分子の更なる価値を創出
高分子材料は、いまや日常生活に欠くことのできない材料です。
そんな身近な高分子材料ですが、狙った性能を発現させるためにはミクロな分子構造の設計からその作り方、成分ごとの混ぜ合わせ方まで膨大なパラメーターを高度に制御する必要があり、高い技術とノウハウを必要とします。
この様にして設計された高分子材料にカタチを与えると更なる価値が生まれます。同じ材料であっても、形状を変える「加工」の技術により、食品包材から、最新のIT機器まで幅広い用途で使用できるようになります。こうした「加工」の技術は、材料の可能性を広げる重要な役割を担っています。
高分子材料開発の難しさに挑戦し、世の中に新しい材料を創出すること、さらに加工技術を進化させることにより、その材料の新たな価値を創出することが、高分子・複合材料研究所のミッションです。
主要拠点
TOPICS
音を操る素材(音響ソリューション)
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- 1 MB
生産技術研究所
世界に価値を届けるため、製品を「作る」技術を磨く
三井化学はモノづくりの会社です。どんなに素晴らしい研究成果も、お客様に製品として届かなければ価値がありません。生産技術研究所ではまさにこの「モノづくり」の技術を長年にわたって磨き上げています。
今ある製品をより効率的に作るにはどうすればよいか、新しい製品を一から作るには何が必要か、そういったモノづくりに関わる一つ一つのステップを、長年蓄積してきた豊富な知見に加え、シミュレーションなど最新のコンピューター技術も取り入れながら解決し、三井化学製品の量産化を支えています。
主要拠点
TOPICS
研究開発企画管理部
今の研究を支え、未来のイノベーションを生み出す
当部では、研究開発本部全体のテーマ管理や安全衛生活動の推進といった、研究開発を実行する上で欠かせない支援機能を担っています。
また、未来の技術や事業の種をインキュベーションするのも我々の役割です。
長期経営計画を実現するための戦略づくりをはじめ、科学・技術のパラダイムシフト活用やSDGs視点による新テーマ創出など、次のイノベーションを見据えた活動を行っています。
主要拠点
モビリティデベロップメントセンター
材料提案のその先へ。創って魅せる、新たなスタイルを提案。
三井化学は今、お客様や社会の要望にいち早く応えるため、新しいアプローチで研究開発を加速させることにチャレンジしています。その先駆けとして2017年に設立したのがモビリティデベロップメントセンターです。
ここでは「創って魅せる」を合言葉に、従来の材料提案型の研究開発から一歩踏み込み、部品・部材の設計や試作・評価まで一貫してお客様に寄り添い、より効果的に製品価値を実現できるよう新たな技術の獲得に取り組んでいます。
主要拠点
TOPICS
三井化学シンガポールR&Dセンター
アジアにおける三井化学グループの技術ショーケースとして新しい事業機会を創出
世界経済が注目する東南アジアを中心にインドから中東にかけて社会が急速に近代化しています。その結果、新たな市場が次々に生み出され、日本とは異質のビジネス・チャンスが生まれています。その一方で、様々な社会課題も顕在化しています。
アジア・パシフィック地域の多様な研究者から構成される三井化学シンガポールR&Dセンターは、このような地域の市場の変化を迅速に捉え、アジア・パシフィック地域の顧客や研究機関、スタートアップとのコラボレーションを通じて、新しい価値を提案してまいります。
主要拠点
ICTソリューション研究センター
ICT領域の新製品やソリューションを提案
安全・快適なインフラ、健康なくらし、持続可能な地球環境を支えるには、 ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)が不可欠です。半導体、イメージング、バッテリーに関わる領域を対象とし、材料の分子設計から、合成・加工・量産する技術の開発と顧客プロセス適合性評価までを垂直統合し、技術革新が進むICT領域においてユニークな新製品やソリューションを提案します。
ICTソリューション事業本部と一体となり、ICTに精通した研究者を育成します。さらに、顧客、装置メーカー、業界団体、アカデミアとの連携を通じて、ICTロードマップの策定と進展に貢献します。
主要拠点
未来技術創生センター
未来技術の探索と初期アプローチを実行
研究開発戦略では、予測困難な2030年以降の世界を見据え、我々自身が「創りたい未来」を描き、バックキャストすることにより課題を設定するという、長期視点で研究開発を進めるアプローチを加えます。
そのため、未来技術創生センターでは、長期的な視点からの未来技術の習得・育成・蓄積、新事業・新製品創出に資する技術及び市場機会の探索及び実証、未来の技術動向を把握します。