- 基本情報
- 特性詳細
- 用途詳細
概要
ケミパール®は、水分散が困難といわれていた各種ポリオレフィンを、独自の技術で微粒状水性ディスパージョン化したものです。一般的なエマルジョンと比較し、製品中に界面活性剤や有機溶剤を含まず、ソープフリーとなっています。原料ポリオレフィンの優れた機械物性、耐水性、耐薬品性などの特性を保持しており、インキ添加剤、ヒートシール剤、各種バインダー、アンチブロッキング剤など幅広く使用されています。
特性
水性ディスパージョン
ポリオレフィンの水分散体です。界面活性剤や有機溶剤を含まず、作業環境に優しい製品です。
耐摩耗性
粒度分布の狭い真球状のディスパージョンのため、優れた耐摩耗性、滑り性、アンチブロッキング性を示します。
( A, M, V, W タイプ)

塗工性
紙、アルミ、鉄、フィルムなどに塗工できます。塗工方法としてはグラビアコート、ロールコート、スプレーコートなどが可能です。( A, M, V, S タイプ)
ヒートシール性
ポリオレフィンの優れた機械物性、耐水性、耐薬品性などの特性を保持し、塗工焼き付けすれば方向性の無い無臭膜となり、優れたヒートシール性を付与します。( A, M, V, S タイプ)
食品衛生性
原料がポリオレフィンであることから、食品包装用途に使用できます。( M, V, S タイプ)
用途
ヒートシール剤、塗料、水性インキ
特性
銘柄構成と主要用途

銘柄
ケミパール®の銘柄および物性(Aタイプ、Mタイプ、Sタイプ、Vタイプ)
ケミパール®の銘柄および物性(Wタイプ)
用途
水性インキ、水性塗料の耐摩耗性向上剤
ケミパール® W の耐摩耗性

1.ワックス粒子の一部がインキ表面に出る
2.摩耗試験により、ワックスの一部がインキ表面に広がる
3.広がったワックスにより、摩耗を受けにくくなる
耐摩試験前

耐摩試験後

ケミパール® W の耐摩耗性
ケミパール®Wは少ない添加量で高い効果が得られる。
固形分濃度
ワックス添加量 | 0.2% | 0.5% | 1.0% |
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ケミパール®W410 | ![]() |
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ケミパールW400 | ![]() |
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他社 ワックス ディスパージョン |
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ブランク | ![]() |
赤インキでのサウザランドラブテスタ結果(摩擦面の目視観察)(Weight: 4 lbs / Friction Times: 120 rubs)
ケミパール®Wの銘柄分布

ヒートシール用途


ケミパール®S AL/AL ヒートシール強度

塗工量: 3.5-4.0 g/m2(dry)
乾燥: 120°C×30秒
貼り合せ:塗工面/塗工面
ヒートシール条件:2kg/cm2×1秒
剥離モード:T字剥離
剥離速度:50mm/min
ケミパール®S、V 紙/紙 ヒートシール強度

塗工量: 3.5-4.0 g/m2(dry)
乾燥: 120°C×30秒
貼り合せ:塗工面/塗工面
ヒートシール条件:2kg/cm2×1秒
剥離モード:T字剥離
剥離速度:50mm/min
ケミパール®Sの使用例



樹脂ブロッキング防止用途


ケミパール® Vのラインアップ

ケミパール® Aのラインアップ

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