- 基本情報
概要
特殊ポリオレフィンコート(開発品)は、自己密着性とス透過性を持った溶剤系のコート剤です。


自己密着性
【引張せん断強度】 試験方法:JIS L 3416

特殊ポリオレフィンコート(開発品)は基材に塗布して乾燥成膜後、コート面同士を重ねて人の力で数秒押すと、コート剤同士がくっつく 「自己密着性」を有しています。また温度をかけるほど、より密着する特性があります。
これにより、衣料への用途展開の可能性を検討しています。従来の面ファスナーでは困難であった歪曲面への適用や縫製の手間、脱着時の異音の解消に加えて、素材の質感を活かしたデザイン設計に貢献できると考えています。
ガス透過性
特殊ポリオレフィンコート(開発品)は、高いガス透過性を持ち、低温シール性を有する溶剤系のコート剤です。
従来のポリエチレン、ポリプロピレンのコート剤と比較して、非常に高いガス透過性を有しております。(下図参照)
弊社のPMP(ポリメチルペンテン)との密着性も高く、組合せすることで高いガス透過性を保持した状態でヒートシール性を有したフィルムが可能です。

※上記の測定結果は代表値となります。保証を伴いませんのでご留意下さい。
評価概要
PMPフィルム(厚さ50μm)へ各コート剤を塗布し、ガス透過性(二酸化炭素、酸素)の測定を実施。
評価結果
特殊ポリオレフィンコート(開発品)は、他のポリオレフィンコート剤と比較しても、PMP基材の二酸化炭素・酸素を減衰させず、高いガス透過性を有しております。
製品に関するお問い合わせ
コーティング・機能材事業部 工業材料グループ