EPT(商品名:三井EPT)第3プラントの営業運転開始について
2008年5月15日
各位
三井化学株式会社
当社(社長:藤吉建二)は、自動車部品、電線ケーブルその他の工業部品等に用いられるEPT(エチレン・プロピレン・ターポリマー、商品名:三井EPT)を製造・販売しております。自動車用途向けを中心としたEPTの世界的な需要拡大に対応するために、当社市原工場においてメタロセン触媒を用い最新鋭のプロセスを採用したプラントの建設を進めておりました。今般、本プラントが順調に完工し、試運転において安定した運転性と品質を確認したため、以下の通り営業運転を開始いたしました。
新プラントの概要
1.製品 | EPT(エチレン・プロピレン・ターポリマー) |
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2.商品名 | 三井EPT |
3.製造設備 | 三井化学 市原工場内(千葉県市原市) |
4.生産能力 | 75千トン/年 (今回の増強で、当社のEPT 総生産能力は120千トン/年となります。) |
5.技術 | 自社技術(メタロセン触媒技術) |
6.スケジュール | 着工 : 2006年8月 完工 : 2007年10月 営業運転開始 : 2008年4月1日 |
EPTは、耐候・耐オゾン性、耐熱・耐寒性、電気特性、耐化学薬品性に優れており、自動車部品、電線ケーブル、その他工業部品等に幅広く使用され、とりわけアジア地域においては年率10%を超える自動車生産台数の伸びに支えられて需要が急拡大しております。また、EPTを主原料とするオレフィン系熱可塑性エラストマーはEPTの持つ性能に加えて、軽量でリサイクルも可能なため、環境配慮型の材料として、近年自動車内装材、建材、家電部品等へ用途が拡がり、需要が世界的に拡大しております。
当社は今般、経済・環境・社会の3軸経営の確立と革新的な新技術の創出により新たな価値創造へ挑戦することを基本コンセプトとした、08年度を初年度とする4年間の新しい中期経営計画を策定(08中計)いたしました。三井EPTが含まれる自動車・産業材分野は機能材料事業の重点領域の1つですが、同事業は08中計において、成長ドライバーたる高収益体質の獲得を使命としております。このたびの最新鋭、世界最大規模のプラント稼動により、アジア最大のサプライヤーとして需要拡大に対応し、高品質のEPTを安定供給して参ります。また、これまで培ってきた技術力、マーケティング力を活用し、お客様の多様なニーズにお応えし、新たな価値を提供し続けることで三井EPT事業の更なる拡大・成長を図って参ります。
<ご参考>
【増設したEPTのプラント】
本件に関するお問い合わせ先
三井化学株式会社 CSR・広報部長 田中 達也 | TEL:03-6253-2100 |
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以上