2009年度入社式社長挨拶(要旨)
2009年4月1日
各位
三井化学株式会社
社長 藤吉 建二
入社おめでとう。
当社は1997年に発足した新しい会社であるが、そのルーツは1910年代まで遡り、日本の化学産業をリードしてきた歴史を有している。昨今の百年に一度と言われる厳しい経済環境において、当社の事業も大変厳しい状況にあるが、刻一刻と変わる経営環境に迅速に適応していくため、全社一丸となって競争力強化に向けた取り組みを進めている。
今日から当社の一員になられた皆さんには、自分の力を信じ、持てる力を十分に発揮して我々の取り組みに参画していただきたい。
当社は08年度に中期経営計画を策定し、経済軸のみならず、社会軸、環境軸を加えた3軸経営を確立し、革新的な新技術創出をもって、新たな価値の創造に挑戦している。
経営計画の達成は、社員一人ひとりの行動にかかっており、そのよりどころとなるものが行動指針である。行動指針は「誠実な行動」「人と社会を大切に」「夢のあるものづくり」の3本柱で成り立っているが、現在のような厳しい環境下では、企業のふるまい方が社会から一層注目されることになる。三井化学の一員として行動指針をしっかりと胸に刻み、「誠実な行動」を心して、全てのステークホルダーの皆様に配慮しながら、「ものづくり」に誇りを持って化学の力で世の中に貢献してほしい。
新たな一歩を踏み出す皆さんには、次の3点を心に留めておいていただきたい。
- “なぜ”を理解する
なぜその仕事をするのか、本当の目的を自らの頭で深く考え理解した上で、主体的に取り組んで欲しい。 - “自分らしさ”を盛り込む
受身ではなく、常に自分なりの視点を持って仕事に励んで欲しい。ただし、それが自分勝手ではならない。 - “双方向での対話”を通じて行動に繋げる
ダイナミックに変化し続ける事業環境には、組織一丸となって対応していかなければならない。チームで知恵を出し合うためには、立場や意見に違いのある相手とも、本音で徹底的に議論する必要がある。積極的にFace to Faceのコミュニケーションを心掛けて欲しい。
三井化学グループの一員としての誇りを胸に、共に未来に向かって、邁進していきましょう。
以上