コンビナート副生分解C4留分の有効活用によるプロピレン生産
システムの共同開発(実証運転の開始について)
2010年1月25日
出光興産株式会社
住友化学株式会社
三井化学株式会社
出光興産株式会社(以下「出光」。本社:東京都千代田区、社長:中野和久)、住友化学株式会社(以下「住友」。本社:東京都中央区、社長:廣瀨 博)および三井化学株式会社(以下「三井」。本社:東京都港区、社長:田中稔一)の三社は、2006年4月より共同開発しております「コンビナート副生分解C4留分の活用による高効率プロピレン生産システム」の研究設備の実証運転を1月25日より開始しましたのでお知らせ致します。
1.背景、考え方
国内の石油精製、石油化学事業は、原油価格高騰のもとで、今後、中東や中国の新鋭超大型石油・石油化学プラントとの激しい国際競争に対応していくために、企業間の連携強化、コンビナート内での更なるインテグレーション等による競争力強化が望まれております。
出光・住友・三井は、千葉地区において、それぞれの工場が石油製品とオレフィン、アロマを原料とする誘導品の一大生産拠点となっており、複数のエチレン分解炉と流動接触分解装置(FCC)が近接立地し、パイプライン網も整備されております。そこで三社は、これらの立地条件も活用し、製油所および石油化学工場から発生する副生C4留分とエチレンを原料として、クリーン燃料ならびにプロピレンを高効率で生産するシステムを開発できれば競争力の強化に繋がるものと判断し、2006年4月より共同で「石油コンビナート高度機能融合技術開発事業(RINGⅢ事業)」の一環として開発に取り組んでまいりました。このたび、研究設備が完工し、1月25日より実証運転を開始しました。
2. 高効率プロピレン生産システムの概要
※添付資料 プロセスのイメージ図ご参照
プロピレン生産能力 : 年産15万トン
研究開発費 : 約100億円(負担比率:出光 50%、住友 25%、三井 25%)
研究設備の立地 : 三井化学 市原工場内
研究設備の着工 : 2008年2月 (起工式 2008年2月7日)
実証運転の開始 : 2010年1月25日(竣工式 2010年3月下旬予定)
添付資料:プロセスのイメージ図
本件に関するお問い合わせ先
出光興産株式会社 IR・広報室 | 電話:03-3213-3115 |
---|---|
住友化学株式会社 コーポレートコミュニケーション部 | 電話:03-5543-5102 |
三井化学株式会社 広報部 | 電話:03-6253-2100 |
以上
コンビナート副生分解C4留分の有効活用によるプロピレン生産システムの共同開発(実証運転の開始について)(PDF:204KB)