タフマー®事業の本社機能のシンガポール移管について
2011年2月28日
三井化学株式会社
三井化学株式会社(本社:東京都港区、社長:田中稔一)は、次期中期経営計画で掲げたグローバル経営加速の一環として、世界トップ5事業の1つであるエラストマー事業のうち、高機能エラストマー(商品名タフマー®)事業の本社機能をシンガポールへ移管することを決定しました。
タフマー®は、当社が世界トップシェアを有する強化すべき競争優位製品の一つであり、他社に先駆け開発上市し、市場を創出してきた戦略商品です。今後、タフマー®の需要はアジアの経済発展と産業の高度化を背景に、ますます拡大していくことが見込まれることから、昨年3月には、ミツイ・エラストマーズ・シンガポール社(MELS)にて第2プラント(10万トン/年)の営業運転を開始し、最重要市場であるアジアでの競争力を更に強化しています。
現在、タフマー®の総括的な事業マネジメントは当社本社のエラストマー事業部が担っておりますが、旺盛なアジアの需要をスピーディーに獲得すべく、2011年4月より事業戦略の策定・遂行・収益責任を含めた本社機能をMELSに移管することと致しました。MELSは、既に当社グループにおけるタフマー®生産量・販売量の8割を取り扱っており、サプライチェーンも担っております。合わせて、MELSを事業部と同等の組織に改編することで、これまで以上に機動力のあるマネジメントを行ってまいります。
当社は、高品質な製品の提供と技術サポート体制強化によって、日本を含むアジアでのトップシェア維持と欧米市場への展開を図ることで、タフマー®事業の拡大加速とグローバル市場での地位向上を目指してまいります。
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- タフマー®について
タフマー®は柔軟で軽量なオレフィン系エラストマーであり、ポリプロピレンやポリエチレンなどの熱可塑性汎用樹脂にブレンドすることで耐衝撃性能、ヒートシール性能等を飛躍的に向上させる樹脂改質材として、また軟質成型材料として自動車、産業材、包装材の各分野で高成長を続けている製品です。
ミツイ・エラストマーズ・シンガポール社の概要
1. 社 名 | MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE LTD |
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2. 設 立 | 2001年2月26日 |
3. 資 本 金 | 96.3百万US$(三井化学100%出資) |
4. 所 在 地 | シンガポール共和国シンガポール島 |
5. 社 長 | 小守谷敦 |
6. 事業内容 | 高機能エラストマー「タフマー®」を中心としたエラストマー製品の製造・販売 |
以上
本件に関するお問い合わせ先
三井化学株式会社 IR・広報部 | TEL:03-6253-2100 |
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