岩国大竹工場における爆発・火災事故について(第11報)

2012年6月14日
三井化学株式会社

4月22日(日)午前2時15分に弊社岩国大竹工場にて発生しました爆発・火災事故につきまして、お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族に対し心よりお悔やみ申し上げますとともに、負傷された方、家屋・設備等の被害に遭われた方、その他近隣居住・近隣企業の皆様、関係ご当局の皆様、お客様、株主様をはじめとする多くの方々に多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。
本事故に関し、5月29日にお知らせしました第10報から進捗しました内容を下記のとおりお知らせ致します。

1. 工場構外の被害への対応状況

工場近隣の家屋等の被害につきましては、現在までに約8割の補修が完了致しました。引き続き、至急補修対応を実施してまいります。

2. 今後のプラント稼動再開の見通し

このたびの事故の原因究明及び類似事故防止策を講じるべく、社外の学識経験者及び専門家による「事故調査委員会」を設置し、原因究明に当たっております。このほど、当該委員会での調査により、事故の起因プラントが「レゾルシンプラント」であること、その他の火災発生箇所はレゾルシンプラントの飛散物による延焼であることが判明致しました。

現在、岩国地区では、この事故起因プラントであるレゾルシンプラントと、その他一部のプラントを除き、各プラントで安全点検を兼ねた年次定期点検に入っております。この年次定期点検等により設備の健全性及び安全性の確認を行い、関係ご当局のご了解を頂きながら、一部のプラントを除き7月中には稼動を再開したいと考えております。

なお、大竹地区では既に一部プラントが稼動しております。
岩国大竹工場の各製品のプラント稼動見込みは次のとおりです。

地区 製品名 プラント稼動見込み
岩国 高純度テレフタル酸(PTA)、PET樹脂、ルーカント、ハイゼックスミリオン、TPX、ハイワックス、エクセレックス、FTR 7月末までを目標
サイメン、ハイドロキノン、メタパラクレゾール 早期復旧に向け引き続き検討中
レゾルシン 事故原因究明中
大竹 ペリクル、ガスパイプ、アーレン、触媒 稼動中
MIBK、ミラソン、ハイミラン、ニュクレル 7月末までを目標

3. 製品在庫の出荷状況

工場構内の製品在庫で被害を受けていないことが確認されたものにつきましては、関係ご当局のご了解を頂きながら一部の製品で出荷を再開しております。
製品・銘柄により状況が異なりますので、該当製品につきましては弊社担当事業部から個別にお客様へ随時ご連絡申し上げてまいります。

以上


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